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「触・力覚ディスプレー」と形状・硬さをスキャンする装置で実現

物体の形と硬さを仮想的に再現するシステム、NHKと東大

2014年05月22日 18時10分更新

文● 貝塚怜/ASCII.jp編集部

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今回NHKと東大が開発したシステムの仕組み

 NHKと東京大学が5月22日、物体を触った感触を仮想的に再現するシステムを開発したことを発表した。

 NHKは以前から「触・力覚ディスプレー」の研究・開発を進めており、これまでに形状を再現するシステムの開発にも成功している。しかし、触感覚の伝達には硬さの分布も再現する必要があった。

 今回、東京大学が開発した装置を触・力覚ディスプレーに組み合わせることで、物体の形状と硬さの両方を再現できるようにした。

 東京大学の開発した装置は、レーザー変位計と超音波を組み合わせ、非接触で物体の形状と硬さをスキャンするというもの。ディスプレー側は、スキャンした形状と硬さのデータを指先に点の刺激として与えることで、触った感触を再現する。

 将来的には「食べ物や生き物などの視覚だけでは伝えられない触感覚を伝達できる情報サービスの実現が期待」できるとする。

 NHKはこの研究成果を、5月29日よりNHK放送技術研究所で開催される「技研公開2014」で展示する予定。

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