スマホで始める「音楽アプリ部」 第44回
音符が読めなくても大丈夫。パッドをいじって感覚的に操作可能
初心者でも簡単操作で楽曲が作れるiPhoneアプリ「Figure」
2014年05月10日 12時00分更新
ドラム、ベース、リードシンセを
指で自由になぞって操作するだけ
さて、音楽作りの初心者にとって、一番の難関は操作だろう。ツマミだのパラメーターだのを大量にいじる、あるいは楽譜を書く必要性があるとなれば、もうお手上げに近い。しかし、このアプリの操作は簡単。ドラム、ベース、リードシンセの3つをパッド操作で演奏すればいい。あとは左上の再生ボタンをタップすると音が鳴るので、それを「REC」ボタンで録音する。基本、これだけである。
ドラムでは、「KICK」 「SNARE」「HATS」「COWBELL」の4つがある。それぞれの丸いダイヤルをスワイプして、リズムを作っていく。また、画面下半分のパッドをタップする場所によって音も変わる。とはいえあまり深く考えず、適当に数字を並べて、左上の再生ボタンをタップし、リアルタイムで数字を変えつつ、何となく良い感じ……と思うまで調整してみればいいだろう。
ベースも同じだ。テンポを調整する「リズム」、音程の幅を調整する「範囲」、音程の中で変化する音階の数を決める「音階ステップ数」を設定して、プレイパッドをスワイプして演奏する。KORGのタッチパッドをスライドして演奏する楽器「KAOSSILATOR」のような雰囲気だ。楽曲の決め手となるウワモノのリードシンセも、プレイパッドをスワイプして奏でる。
このアプリのキモは、「指でプレイパッドに触れて演奏する」というところだ。ドラムパターンを設定して(これも直感でいい)、ベースとリードシンセを適当に指でなぞって作るだけで、かなーりそれっぽくなる。音符を読めなくても問題ない。
また、ドラム、ベース、リードシンセのすべてに多彩なプリセットが用意されているのもうれしい。画面上部の文字を横にスワイプすれば、音色がすぐ変えられる。いろいろな音を聴き比べるだけでも楽しいもの。プリセット音を変えてみるとどれだけ変わるか、動画を用意してみた(編集部内で収録したので、若干雑音が入っている点はご容赦願いたい)。
さらに、画面下のメニューから「調整」を選べば、音色を微調整できる。これもツマミや数値ではなく、パッドで感覚的にいじれるのがよいところだ。
「ソング」をタップすれば、曲の根底となる、テンポ、調性(GとかD♭とかですね)、小節数(1、2、4、8)が設定できる。「シャッフル」でリズムにハネを効かせることも可能だ。一度指定した後でも、リアルタイムで変更可能なので、音楽を鳴らしっぱなしにしながらいろいろ変えてみるといい。
まとめると、ドラム、ベース、リードシンセを「パターン」で設定して、右上の再生ボタンをタップし、音色を「調整」で作りこむ。「ソング」で曲の雰囲気を変えつつ、「REC」をタップして録音を重ねていく。これの繰り返しだ。
この連載の記事
-
最終回
スマホ
音楽アプリの定番、プロが見る「GarageBand」の圧倒的な良さとは -
第75回
スマホ
ダブステップにスマホで入門!? 「Drum Pads 24」を試す! -
第74回
スマホ
作曲だけじゃない、ライブ音源としても使えるiPad用DAWアプリ「BeatHawk」 -
第73回
スマホ
iPhoneに鼻歌を録音するだけで、楽曲が完成するアプリ!? -
第72回
スマホ
500の音色が高品質! プロが憧れたドイツ製シンセのiPad版は納得の出来 -
第71回
スマホ
いろいろな効果音が鳴らせるアプリは、音楽アプリになるか? -
第70回
スマホ
失敗しない! 初めてのリズムマシンはiPad版「D-Pad」がいい -
第69回
スマホ
スマホでヴァイオリンを演奏! 弦楽四重奏も楽しめるぞ -
第68回
スマホ
PD音源をアプリで! カシオのシンセ「CZ」が80年代っぽい -
第67回
iPhone
今さらやる意味はあるのか!? 「ブブゼラ」アプリを比べる -
第66回
スマホ
ボタンを押せばループ完成! ヤマハ製シーケンサーアプリが超簡単 - この連載の一覧へ