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やたらとハイスペックな「NEXTGEAR-NOTE i1110」を使ってみる

3Dゲーム最高画質でも「非常に快適」

60万円超えノート「NEXTGEAR-NOTE i1110」の性能は価格に見合うのか?

文●林佑樹

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定番ベンチマークで試す

 ベンチマークは3DMARKと「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」をゲーミング目的用として計測した。このふたつのスコアから、多くのタイトルの動作状況を判断できる。

 GPU自体の性能を測るためにLuxMark v2.0。またストレージ性能については、CrystalDiskMark 3.0.3で計測した。基本的なベンチマークセットになるが、「NEXTGEAR-NOTE i1110」の素性を知るには十分だろう。

 先に書いておくと、スペックを得たために諦めなくてはならない要素がある。それは音だ。

 アイドル状態でも突然景気良くファンが回転し、ベンチマーク中はけっこうな轟音が鳴り響く。ゲームのBGMを内蔵スピーカーで再生していたり、ヘッドフォンをつけていたりする場合は気にならないが、動画の視聴時などにはそれなりの妥協が必要だ。だがキーボード面は排気構造が優秀なようで、ほとんど熱を持たない。そういった点からすると、長時間のプレイでも不快な熱を感じにくいのもメリットといえる。

3DMARK Ice Storm Unlimitedの結果。スコアベースで見ると、昨年のハイスペックスマホの10倍ほど

Cloud Gateは19423。おおよそ、軽めのゲームは最高設定で遊べるだろう

Fire Strikeは5514。筆者所有の自作デスクトップPCよりスコアがいいのだが……

こちらはFire Strile Extreme。こちらも十分に高いスコアだ。また消費電力はこのときに202Wを記録した。平均は190W前後なので、ゲーミング時の消費電力の参考にしてほしい

ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編の結果。最高設定を選択し、1280×720ドットと1920×1080ドットのウィンドウ/フルスクリーンモードで計測した。最高設定でも「非常に快適」になる

LuxMark。GPUのみで計測。シーンはSala(Medium Benchmark)。下手なグラフィックスボードを搭載したときよりも高いスコアといえる

CrystalDiskMark 3.0.3の結果。mSATA接続のSSD×2とSerial ATA III接続のSSD×2でRAID 0を構成しているのもあり、4Kの読み書きが少し残念だが、シーケンシャルと512Kはとても良好な結果だ

 といった感じにベンチマークで基礎体力をチェックしたが、最近のゲームであればスペックを気にせず、ゲームのビデオ設定を最高にできるだろう。

 特に「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の結果はデスクトップと大差なく、インパクトがあった。本体価格がとても高いのだが、ゲーミング専用と割り切るのであれば、ストレージを最小構成にして……というのもアリだろう。それだけでもかなり安くなる。



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