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やたらとハイスペックな「NEXTGEAR-NOTE i1110」を使ってみる

岡田太一氏いわく「けっこう使えそう!」

ARRIRAWも動く? 60万超えノート「NEXTGEAR-NOTE i1110」は映像現場でのプロ用途に耐えるのか

文●林佑樹

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ハイスペックを要求される映像の最前線

今回は、映像スタジオに持ち込んでのヘヴィなテストだ

 「NEXTGEAR-NOTE i1110」の記事掲載直後に「すげぇ気になるんですけど!」と声をかけてくれたのは、映像制作などを手がける株式会社スタッドの岡田太一氏。「総額200万円! 映像制作プロの業務用PC自作を手伝う」で登場したことがあり、覚えている読者もいるだろう。

 同氏によると、出先での作業時に持っていく荷物が多すぎる問題を「NEXTGEAR-NOTE i1110」で解決できるかもと感じたという。どの業界でもよく遭遇する、クライアントの「今すぐ見たい!」に対応するためだ。デジタル化が進んだ結果この手のオーダーはあちこちで増えており、業界問わず悩みの種となっている。

株式会社スタッド代表取締役、岡田太一氏。同社はフリーランスのクリエイターが所属するクリエイティブ・ブティック。映像制作、3DCG制作、音楽制作など、幅広くコンテンツ制作を手がけている。多くのCMに関わっており、その一部はオフィシャルサイトで確認できる。現在、映像をこってりとやりたいアルバイトを募集中

 写真家である筆者としては、いかに中間作業を短時間で行なえるかが重要だ。なぜなら処理待ちの間に、さっきまでのオーダーと違うことを言わせないため。「(現像ソフトのパラメーターを弄って)これでいいですよね! はいOKですね!」と押し切るために必要なのだ。

 これは映像業界も同じようで、ちゃんとフレームレートが出ていないと理解が得られないケースもある。というわけで、2Kだとか4Kのデータ処理に耐えるのか、プロ用途で使用されているフォーマットが動作するのか……そういったところをチェックすることになった。現状のスペックでどこまでやれるのかは、筆者としても気になっている。近いうちに写真は、8Kで撮影した動画から切り出すようになることが予想されるからだ。写真が趣味の人も、将来的なことを考えて読んでもらえると嬉しい。

主なスペック
製品名NEXTGEAR-NOTE i1110
CPUCore i7-4940MX エクストリーム・エディション(3.10GHz)
チップセットインテル HM87 Express
メモリー32GB PC3-12800(8GB×4/デュアルチャネル)
ディスプレー17.3型フルHDノングレア
グラフィックス機能GeForce GTX 880M SLI
ストレージRAID 0 4TB(mSATA 1TB SSD×2 + 2.5インチ 1TB SSD×2)
光学式ドライブBlu-rayドライブ
通信機能IEEE 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0 + LE 準拠モジュール
インターフェースI/O端子、USB 3.0端子×4、USB 2.0端子(eSATAポートと共用)、DisplayPort端子、mini DisplayPort端子、HDMI端子
カードスロットマルチカードリーダー(SDメモリーカード《SDXC/SDHC含む》、メモリースティックPro《Pro duo含む》、マルチメディアカード対応)
WEBカメラ200万画素
サウンド機能ハイ・ディフィニションオーディオ、Sound Blaster X-Fi MB3、ヘッドフォン端子、マイク入力端子、ライン入力端子、SPDIF端子(オプティカル/ミニジャック)
本体サイズ/重量幅419×奥行293×高さ49.7mm/約4.5kg
バッテリー駆動時間約2.5時間
OSWindows 8.1 Pro(64ビット)


マウスコンピューター/G-Tune

 

(次ページ、「チェックに使用する形式を紹介」に続く)

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