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「IdeaPad Flex 10」レビュー 第2回

簡易用途には十分

小さくても意外と使えるOfficeつき2スタイルノート「IdeaPad Flex 10」

2014年04月29日 11時00分更新

文● エースラッシュ

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Office Home and Business 2013も搭載

 直販系のメーカーのコンパクトなモデルというと、ほぼOSが入っているのみのシンプルなモデルが多い。しかし「IdeaPad Flex 10」の場合、量販店モデルにも直販モデルにも基本的にOffice Home and Business 2013が搭載されている。

 今回試用したのは2013年11月販売の量販店向けモデルと近いハードウェア構成なので、現在購入できるモデルとは少し違っているが、2014年4月現在の直販モデル価格は5万6160円だ。価格の半分程度はOffice Home and Business 2013の価格というイメージだから、かなりお得に感じられる。

 他にどんなものが入っているのかといえば、レノボが提供しているユーティリティを中心にいくつか小さなアプリが入っている程度で、デスクトップやスタート画面がうっとうしく感じることはない。唯一謎なのは、Office Home and Business 2013が搭載されているのにKINGSOFT Officeも搭載されているということだが、足りないよりは良いかもしれない。

スペックは抑えめだが簡易な使い方には十分

 試用機の構成は、CPUにCeleron N2810を採用し、2GBのメモリーと500GBのHDDを組合わせたもの。OSはWindows 8だ。現在販売されているモデルではCPUがCeleron N2815になっておりOSもWindows 8.1になっているが、それ以外に大きな違いはない。この構成での性能をベンチマークで評価してみた。

「Windows エクスペリエンスインデックス」の結果

 Windowsの快適さの指標となる「Windows エクスペリエンスインデックス」の基本スコアは「3.7」となった。これは「グラフィックス」の値が「3.7」であるためだ。他のサブスコアも見てみると「プロセッサー」の値は「3.9」、「メモリー」の値は「5.5」、「ゲーム用グラフィックス」の値は「5.5」、「プライマリーハードディスク」の値は「5.9」となっている。

 全体的に抑えめな結果となっているが、CPUがCeleron N2810でグラフィックス機能がCPU統合のインテル HD グラフィックスであることを考えると、妥当なところだろう。

 バッテリー駆動時間については、電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態で「BBench」を利用して計測したところ、2時間33分28秒使うことができた。モバイルマシンとしては少々寂しい結果ではあるが、省電力設定を行なえばちょっとした外出での利用なら無理なく使えるだろう。また付属の電源ケーブルやアダプタもコンパクトなので、長時間利用したいならば丸ごと持ち歩いてしまう方がよさそうだ。

 実際に使った感覚としては、意外と普通に使えるという印象だった。全体的にコンパクトではあるがキーボードは使いやすく、ディスプレーも十分見やすい。タッチの反応もよかった。スペック的には抑えめなものの、アプリケーションのインストール時など一部を除いては特に待たされるような感覚もない。外出中に使いたい人はもちろん、家庭でちょっとした調べ物やメール、町内会やPTA用のドキュメント作りができれば十分、という簡易な用途で使える小さなマシンを探している人にもよさそうだ。

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