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音源購入から始めて、とりあえず気軽に楽しんでみる

PCとスマホで始めるお手軽ハイレゾオーディオ!

2014年04月25日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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外でいい音を楽しむ! スマホ編

音質をとことん追究!

 とにかくいい音で聴きたいなら、192kHz/24bitまでの再生に対応するヘッドフォンアンプと、高い描写力を持つヘッドフォンを組み合わせよう。見た目は少し大袈裟な感じになるが、使い慣れたスマホのUIで、音楽再生に特化した専用機にも迫るクオリティーでのリスニングが可能になる。 上の例だと「PHA-2」と「MOMENTUM」で大体8万5000円前後。予算に応じて組み合わせよう。

 iPhoneにPHA-2をつなぐ際の注意点としては、標準のLightningケーブルでデジタル接続すると、サンプリング周波数が48kHzにダウンコンバートされてしまう点。低ビットレートの圧縮音源をイヤフォンジャック直差しで聴くのとは明らかな違いが感じられるはずだが、サンプリング周波数が落ちている以上、「ハイレゾ音源をハイレゾ品質で聴いている」とは言いがたいかもしれない。

 アップル、ソニーが公式の使い方として紹介しているわけではないが、裏技として、アップル純正の「Lightning - USBカメラアダプタ」を使うことで、高サンプリング周波数/高量子化ビット数の音源をそのままデジタルオーディオ信号として取り出せるので、「192kHz/24bitの音源を192kHz/24bit品質で聴かないと意味がない」と考えるなら試してみるのも手だ。(※自己責任でお願いします!)

軽さにこだわって軽快に!

 軽さにこだわるならAK10などの小型ヘッドフォンアンプと、イヤフォンの組み合わせがおすすめ。「UE900」や「SE535」のようなマルチウェイ・BA型のイヤフォンを選ぶと、ハイレゾ音源の持つ余韻や空気感を存分に楽しめる。すでにお気に入りのイヤフォンがある場合は、ハイレゾの再生に対応したアンプを導入するだけでOK。「直指し」との違いがよく感じられるはず。

 ちなみにAK10は、最新ファームウェア(1.10)から、iPhone 5/5sとデジタル接続しての96kHz/24bit音源再生を公式にサポートしている。(Androidについてはiriverのサイトに対応表が掲載されているので、各自確認して欲しい)「スマホでお手軽ハイレゾ」という意味では、現状最も適している製品かもしれない。DAPやスマートフォンに固定する用のゴムバンドが付いた純正ケースも付属するので、携行性にも優れる。

スマホでハイレゾ聴くならこれもおすすめ!

オヤイデ電気「FiiO E17」 最大192KHz/24bitの同軸/ 光デジタル入力にも対応する、DAC内蔵ポータブルアンプ。連続駆動時間は約15時間とスタミナもあり。iPhoneとのデジタル接続は残念ながら非対応だが、コスパの高さには定評あり(実売価格 1万5000円前後)

オーディオテクニカ「ATH-IM03」 低中高1基ずつのドライバーを搭載するBA型イヤフォン。ケーブルワイヤー入りで取り回しのよい着脱式。シリーズにはシングルのATH-IM01、デュアルのATH-IM02、クアッドのATH-IM04も(実売価格 3万円前後)

ソニー「MDR-Z1000」 液晶ポリマーフィルム振動板を使用したモニターヘッドフォン。再生周波数帯域は5〜80000Hzとかなり広い。マグネシウム合金製のハウジングを採用しており、造りも堅牢。インピーダンスは24Ωとやや高めだが、ポータブル環境でも比較的音量は取りやすい(直販価格 5万1223円)

あまりこだわらずにとりあえず始めてみよう!

 「ハイレゾ音源」と聞く機会は増えても、「一部のオーディオマニアのもの」というイメージは依然としてあると思う。「一部のオーディオマニア」がどこからどこまでを指すのかは不明瞭だが、「イヤフォンやヘッドフォンにこだわったり、アンプを接続してみたり」といったことをしている人がそうかというと、そんなこともなさそうに思える。

 PCやスマホという慣れ親しんだものをプレーヤーにする方法なら、「何十万もするオーディオ機器を買い揃えるのはちょっと…」という人でもチャレンジしやすいはず。音楽再生専用の機器・環境には当然敵わない面もあり、専用でない故の不都合や苦労もあるが、まずは気軽に音源の購入などハードルの低いところから始めてみて、ぜひオリジナルなお気に入りの環境を見つけて欲しい。

この記事は電撃ASCIIでも展開!

 この記事は2014年4月25日配布開始のフリーペーパー『電撃ASCII 秋葉原限定版 5月号』にも掲載されています。今月はiOS向けOfficeの解説や、PC電源の特集、World of Tanksの記事など、連休前にチェックしたい情報が盛りだくさん!

 秋葉原にお立ちよりの際は、ぜひお手に取ってみてください!

※記事中の価格は、直販、実売ともに4月11日時点の税込み価格です。

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