外でいい音を楽しむ! スマホ編
音質をとことん追究!
とにかくいい音で聴きたいなら、192kHz/24bitまでの再生に対応するヘッドフォンアンプと、高い描写力を持つヘッドフォンを組み合わせよう。見た目は少し大袈裟な感じになるが、使い慣れたスマホのUIで、音楽再生に特化した専用機にも迫るクオリティーでのリスニングが可能になる。 上の例だと「PHA-2」と「MOMENTUM」で大体8万5000円前後。予算に応じて組み合わせよう。
iPhoneにPHA-2をつなぐ際の注意点としては、標準のLightningケーブルでデジタル接続すると、サンプリング周波数が48kHzにダウンコンバートされてしまう点。低ビットレートの圧縮音源をイヤフォンジャック直差しで聴くのとは明らかな違いが感じられるはずだが、サンプリング周波数が落ちている以上、「ハイレゾ音源をハイレゾ品質で聴いている」とは言いがたいかもしれない。
アップル、ソニーが公式の使い方として紹介しているわけではないが、裏技として、アップル純正の「Lightning - USBカメラアダプタ」を使うことで、高サンプリング周波数/高量子化ビット数の音源をそのままデジタルオーディオ信号として取り出せるので、「192kHz/24bitの音源を192kHz/24bit品質で聴かないと意味がない」と考えるなら試してみるのも手だ。(※自己責任でお願いします!)
軽さにこだわって軽快に!
軽さにこだわるならAK10などの小型ヘッドフォンアンプと、イヤフォンの組み合わせがおすすめ。「UE900」や「SE535」のようなマルチウェイ・BA型のイヤフォンを選ぶと、ハイレゾ音源の持つ余韻や空気感を存分に楽しめる。すでにお気に入りのイヤフォンがある場合は、ハイレゾの再生に対応したアンプを導入するだけでOK。「直指し」との違いがよく感じられるはず。
ちなみにAK10は、最新ファームウェア(1.10)から、iPhone 5/5sとデジタル接続しての96kHz/24bit音源再生を公式にサポートしている。(Androidについてはiriverのサイトに対応表が掲載されているので、各自確認して欲しい)「スマホでお手軽ハイレゾ」という意味では、現状最も適している製品かもしれない。DAPやスマートフォンに固定する用のゴムバンドが付いた純正ケースも付属するので、携行性にも優れる。
スマホでハイレゾ聴くならこれもおすすめ!
あまりこだわらずにとりあえず始めてみよう!
「ハイレゾ音源」と聞く機会は増えても、「一部のオーディオマニアのもの」というイメージは依然としてあると思う。「一部のオーディオマニア」がどこからどこまでを指すのかは不明瞭だが、「イヤフォンやヘッドフォンにこだわったり、アンプを接続してみたり」といったことをしている人がそうかというと、そんなこともなさそうに思える。
PCやスマホという慣れ親しんだものをプレーヤーにする方法なら、「何十万もするオーディオ機器を買い揃えるのはちょっと…」という人でもチャレンジしやすいはず。音楽再生専用の機器・環境には当然敵わない面もあり、専用でない故の不都合や苦労もあるが、まずは気軽に音源の購入などハードルの低いところから始めてみて、ぜひオリジナルなお気に入りの環境を見つけて欲しい。
この記事は電撃ASCIIでも展開!
この記事は2014年4月25日配布開始のフリーペーパー『電撃ASCII 秋葉原限定版 5月号』にも掲載されています。今月はiOS向けOfficeの解説や、PC電源の特集、World of Tanksの記事など、連休前にチェックしたい情報が盛りだくさん!
秋葉原にお立ちよりの際は、ぜひお手に取ってみてください!