セッティング紹介の前に、まずは基礎知識を確認していこう!
Q1 「ハイレゾ」の条件は?
A1 48kHz/16bit を超えればハイレゾだ!
「ハイレゾ」はJEITAにより「CDスペック以上の音源」と定義されている。つまり、48kHz/16bitを超えたものが「ハイレゾ音源」だ。ただし、サンプリング周波数、量子化ビット数の片方でも48kHz/16bitを下回ると、ハイレゾとは呼べない。情報量がCDスペックを超えていることが条件なのだ。
ただしこの定義はリニアPCM形式を前提とした場合。DSDフォーマットに関しては、現時点で明確な定義付けはされていない。この点についてJEITAに問い合わせてみたところ、「DSDはハイレゾ音源と考えるのが妥当」だが、「今回はあえてリニアPCM形式にしぼって定義付けをした」との回答が得られた。今後の議論によっては、あらためて1bitオーディオに関する定義付けも検討していくとのこと。
上記を加味して考えると、「48kHz/16bitを超えるリニアPCMフォーマット」または「DSDフォーマット」が「ハイレゾ音源」と考えて良さそうだ。
Q2 どうやってPCやスマホで再生するの?
A2 再生ソフトをインストールして、デジタル出力!
Androidなら「Poweramp」、iOSなら「ONKYO HF Player」、Windowsなら「foobar2000」、Macなら「AudioGate」など、FLACやDSDの再生に対応した任意のプレーヤーをインストールしよう。他にも色々あるので、好みに合うものを探してみるといい。
注意点としては、再生自体が可能でも、ほとんどのPCやスマホはハードウェア的にハイレゾ音源の出力に対応していない。「ソフトウェア的にはハイレゾ音源をネイティブで再生しているが、出力時にダウンコンバートされる」状態だ。そこで活躍するのが96kHz/16bitや128kHz/24bitのPCM音源やDSDに対応する、DACやDAC内蔵アンプ。「音源のデコード、スピーカー/イヤフォン/ヘッドフォンへの出力」を接続したDACに担わせるのだ。
Q3 音源はどうするの?
A3 配信サイトからダウンロード!
配信サイトは数多くあるが、分かりやすく、音源も豊富なのは「e-onkyo music」と「mora」。いずれも邦洋、ジャンルを問わずハイレゾ音源を配信している。まずは 普段から聴いているアーティストの楽曲を購入して、聴き比べてみよう! 聴き慣れた音楽が違って聞こえるかも!?
なおCDの音源を非圧縮で取り込むとサンプリング周波数/量子化bit数は44.1kHz/16bitになる。今回のテーマからは外れてしまうが、リッピングしたCDの音源をいつもMP3やAACといった圧縮方式に変換しているなら、取り込みの設定をWAVやAIFFに変更してみるところから始めてみても充分に楽しめるはず。