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4K編集に強いマウスを目指す:

MousePro、4年目の挑戦はワークステーション

2014年04月11日 09時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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サポートの充実は重要だが、故障しないはもっと重要

 MouseProでは、法人向けPCということで、各製品のライフサイクルを長めにとってある。法人では最新のスペックをタイムリーに提供することよりも、動作の安定性やラインアップの継続性が重視される。ここが個人向けPCと性格が異なる部分だ。MouseProは個人向けのマウスコンピューター/G-Tuneブランドとは筐体から変えているが、これは法人と個人のニーズの違いを踏まえた上での製品開発を実施しているためだ。

法人向けPCへの取り組みで、個人向けPCの製品開発にもいい効果が出ていると小松氏は話す。

 MouseProを通じた3年の経験は、故障率の低減という意味でマウスコンピューターが展開する別のラインアップに対してもいい手本になっていると小松社長は話す。

 法人ユーザーからのニーズに応える形でMouseProでは、昨年12月からHDDの故障時に直接ドライブをユーザーの元に送付するメニューを加えた(関連サイト)。重要なデータが入ったHDDを修理とはいえ外部に出したくないという声に対する回答だ。しかし、仮にこういったサービスを提供するにしても製品が壊れなければ、サポートは不要である。予想以上に安定して使えた、壊れなかったという体験が続けば、マウスコンピューターの製品への信頼度は高まり、より多くのリピーターをつかめる。

 小松社長もこの3年間を振り返って「マウスコンピューターのPCはいいと予想以上に多くの人から評価してもらえた」とする。

 今後のMouseProの方向性としては、こうした法人ならではのニーズを製品の形に的確に落とし込んでいくことだ。MouseProのユーザーのうち、約7割がダウングレード権の行使を含むWindows 7 Professionalを選択するというが、こういった点からも個人と法人の違いは見えてくる。

 「ニーズを捉え、より高い品質で応えるという目標がMouseProでは達成でき、品質の向上につながった。一方でまだまだ製品として積み残していることは多いと感じている。より多くのアイデアを製品に盛り込み落とし込んでいく」

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