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リアル店舗で幅広い決済手段に対応、処理を“10→1秒”に短縮する「J-Mups」

インターネットは本当に“危ない”か? カード会社の挑戦

2014年03月13日 08時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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「安全だから、不便でも我慢して」はもう通用しない時代

 通信手段にインターネットを採用したことで、決済スピードが高速化し、店舗側の通信コストも大きく削減された。そして何よりも「端末が決済以外のデータも扱えるようになったことが非常に大きい」と鳴川氏は語る。

 「従来の決済端末は決済処理しかできない。だがこれからの店舗を考えると、単機能の端末にスペースを与えてくれることはありえないだろう。インターネットにつながることで、たとえば操作マニュアルや広告をストリーミングビデオで流すようなこと、J-Mups以外のアプリやサイトに接続して使うようなことも考えられる」(鳴川氏)

鳴川氏は、決済システムでインターネットを活用することで多くのメリットが得られたことを説明した

 さらに、「決済データをインターネット上に流しても問題ない」という社会的コンセンサスが取れれば、自動販売機の決済手段が拡充されたり、カードを出さなくてもゲートを通るだけで決済が完了する“人間ETC”のようなものができたりもするだろうと将来像を語った。

 「決済システムについては、古くから『安全ならばそれでいい』と考えられてきたが、もうそれでは済まない時代になってきた。『安全だから、多少不便でも我慢して』とはもう言えない。われわれのような者が先頭に立ち、インターネットを活用してさらに便利にしていかなければならない」(鳴川氏)

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