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T教授の「戦略的衝動買い」 第279回

電子手書き端末の最新機種「Boogie Board Sync 9.7」を衝動買い!

2014年01月29日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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確実に進化を遂げ、理想形に近づいたBoogie Board

Boogie Board Sync 9.7は2009年以来、6機種も発売された中の最新機種だ。外観デザイン的には前機種であるBoogie Board Jot 4.5のイメージだが、ハードウェアはアクティブ型のBoogie Board RIPとほぼ同様だ

Boogie Board Sync 9.7は2009年以来、6機種も発売された中の最新機種だ。外観デザイン的には前機種であるBoogie Board Jot 4.5のイメージだが、ハードウェアはアクティブ型のBoogie Board RIPとほぼ同様だ

 筆者の知る限り、第6代目に当たるBoogie Board Sync 9.7だが、初代機が登場した2010年初頭頃からマニアの間ではささやかれていた“究極のBoogie Board”にかなり近づいたと言えるのかもしれない。

2009年に登場した初代Boogie Boardは、たったの112gという軽さの、シンプルさだけが売り物の商品だった

2009年に登場した初代Boogie Boardは、たったの112gという軽さの、シンプルさだけが売り物の商品だった

 初代Boogie Boardの頃には、どこにも持って行き場のない筆記データを残すために、ごく普通の事のようにスマホで画面を撮影していたが、それらが“スマホで撮影して保存するノート”の起源になったのかもしれない。

 そう言えば、大昔、当時の仕事の関係で訪れたPalmコンピューティング社内でのミーティングで、ホワイトボードに描かれた議事録を、フロッピーディスク媒体のデジカメであった「MAVICA」で撮影し、そのFDを参加者に手渡して感動されたこともあった。

 また、初代Boogie Boardを初めて見た頃から、PHS電話機のW-SIMを入れて、筆記データをクラウド管理しよう、なんてお話も出たりしたこともあった。しかし、必ずしも高機能製品が売れるとは限らないところがこのICT世界の面白いところだ。

 その時代の社会の要求や、価格、基盤となるユーザー層のリテラシーの程度、成長プロセスなどと上手く向き合った商品が最終的には選択されることは、短かな歴史が証明している。

さて、5年後に登場したBoogie Board Sync 9.7はこの初代機を超えることができるのだろうか!?

さて、5年後に登場したBoogie Board Sync 9.7はこの初代機を超えることができるのだろうか!?

 そういう意味で、Boogie Board Sync 9.7は筆者には快適なガジェットだが、どの程度、現在の市場に向き合うことができているのか筆者には分からない。

 ただ、6世代かけて試行錯誤ながら徐々に成長してきたBoogie Board Sync 9.7には多くの価値があることは理解できる。今、Boogie Boardを買うなら、これ以上は望めない“ウルトラシンプル”で“ウルトラ低価格”な初代Boogie Boardか、ひとまずはシームレスなクラウド上のデータ管理までを実現した最新のBoogie Board Sync 9.7であることは間違いないだろう。

 もちろん、クラウドへのダイレクトデータ転送ができるBoogie Boardが登場するまでの猶予だが……

■関連サイト

T教授

今回の衝動買い

アイテム:Boogie Board Sync 9.7

価格:Amazon USAにて99.99ドル(約1万円)で購入

※Amazon USAは日本国内には発送してくれません

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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