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思わぬ落とし穴は対応ルーター

個人店舗の集客にも期待、Facebook Wi-Fi を早速試した

2014年01月23日 18時00分更新

文● 高橋暁子

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Facebook Wi-Fiの思わぬ落とし穴

 まず、利用するためには、店舗にFacebook Wi-Fiをサポートしているルーターを導入する必要がある。ヘルプページでは、以下のように書かれている。

現時点で、Facebook Wi-Fiをサポートしている製品は以下のとおりです。

  • Merakiのワイヤレス製品
  • CiscoのISR G2およびASR1000シリーズルーター
  • NETGEAR RG300 スマートWi-Fiルーター

 結論から言うと、このルーターがかなり曲者だった。まず、柳谷氏がシスコシステムズに問い合わせの電話をしたところ、門前払い状態の扱いを受けた。同社製品は単なるアクセスポイントではなく、大企業向けの端末価格が数百万円単位の製品だ。現時点で個人でもFacebook Wi-Fi用に導入可能という観点で見ると、1番目のMeraki(メラキ)製品で、クラウド型アクセスポイント「MRシリーズ」が対象となる(もっとも、Merakiも買収によりシスコシステムズの一部なのだが)。

 では、この「MRシリーズ」ならいいのかというと、話はそう簡単ではない。製品価格は利用環境に応じて3段階あり(屋内向け)、当然、規模が大きくなるほど価格は上がるのだが、一番小規模なモデル「MR12」も価格は初年度ライセンス込みで10万円前後だ。安くなっても7~8万円だという。ここまでは、店舗にFacebookユーザーが多いのならまだいいとしよう。

 加えて、「MR12」はクラウド経由で機器管理が可能な仕組みを持つのだが、その利用料が1台当たり年間2~3万円かかるのだ。現在3店舗ある原価BAR全店に入れようとすると、初期コストおよび初年度ライセンスで最低24万円程度、さらに2年目以降は毎年6~9万円程度の運用コストがかかる。

 思いの外料金がかかるため、本版導入ではなく、まずは試し。代理店で「MR12」をレンタルさせてもらい、実験してみる事にした。

今回利用した「MR12」

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