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PGP開発者も加わった秘密重視のスマホ「Blackphone」がMWC登場へ

2014年01月16日 20時30分更新

文● 末岡洋子

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 2013年は元CIA職員のEdward Snowden氏が明らかにした米政府の監視プログラム「PRISM」の存在など、プライバシーの問題に注目が集まったが、その関心の高まりを受けて、今年は実際のソリューションや製品が登場しそうだ。

 1月15日、プライバシーを最大の特徴とするスマートフォン「Blackphone」が産声を挙げた。2月末にスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2014」でのデビューを予定している。

現在公開されている動画から。ブランドと同じく筐体も黒い!?

 端末をリリースするBlackphone社は、スイスを拠点とするジョイントベンチャーである。そのバックボーンとなるのが、Firefox OS端末をいち早くリリースしたスペインのGeeksphone、そして暗号通信技術のSilent Circleの2社。Silent Circleの共同創業者でPGP(Pretty Good Privacy)の開発者として世界的に知られるPhil Zimmermann氏、Geeksphoneの共同創業者兼CEOのJavier Aguera氏、Silent Circleの共同創業者兼CTO、Jon Callas氏など2社の幹部がチームを組む。

PGPの開発者として知られるフィル・ジマーマン。情報の取り扱いを巡る争いは、PGPの輸出規制が問題となっていた時代と比べてもさらに複雑になっている

 Blackphoneは、Silent Circleが持つセキュリティやプライバシーに関する技術とGeeksphoneのオープンソースのスマートフォン開発・製造のノウハウを組み合わせている。

 Androidをベースに安全な通信機能を組み込んだモバイルOS「PrivatOS」を搭載。プライバシーとユーザーによる管理にフォーカスしている。個人および法人ユーザーはキャリアや端末メーカーに依存せず、VPNを利用して自分の行動を匿名化でき、安全な通話、テキストメッセージのやりとり、ファイルの送受信と保存、ビデオ通話やチャットが可能とのこと。「CPU、端末ハードウェア、OS、アプリとプライバシーが組み込まれており、端末上での操作をすべてプライベートにできる」と説明している。

 スペックや価格などの詳細はまだ公開していないが、性能はメーカー各社のトップレベルの機種と同等としている。SIMロックはかかっておらず、あらゆるGSMキャリアで利用できるという。

 Blackphoneは「技術は我々の生活をよくするためのものであるべきだ。だが我々はプライバシーを失い、(技術の)奴隷になってしまった。今こそ変化が必要だ」としている。

 Zimmermann氏は電子メールより、電話製品の安全性に興味があったと明かし、「実現するにあたって、残りの技術が進化するのを待っていた」と動画で語っている。Blackphoneは2月24日に開幕するMWCに合わせて、事前予約を開始する予定だ。


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