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自動車×GPSで業務効率アップ

2013年11月28日 16時00分更新

文● 寺田祐子(Terada Yuko)/アスキークラウド編集部

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アクセルGPS

アクセルGPS

 近年、自動車の分野でGPS機能を用いた業務の効率化が進んでいる。Webシステムの運用などを手がけるVISHはこのほど、車両の位置情報管理サービス「アクセルGPS」の提供を開始。GPS車載端末からサーバーに送信される営業車の位置情報をリアルタイムに把握することで、顧客に最寄りの営業車を派遣できるという。

 同じくGPSを使った業務効率化の好例として、建設機械などの製造・販売を手がけるコマツが展開する遠隔管理システム「KOMTRAX」がある。特筆すべきは、ビッグデータの活用だ。建設機械の稼働状況を情報収集して分析。最適な部品交換時期を割り出することで、保守にかかわる無駄を省き、維持費の低減にも貢献する。また、顧客ごとに機械の効率的な機種選択や使い方を提案できる。

 近年は、タクシーでも業務効率化にGPSが活用されている。日本交通はデジタル無線GPSシステムを導入。スマホのGPS機能を使って利用者の現在地を確認し、最寄りのタクシーを探索して効率よく配車できるシステムを確立した。また、レシートに印字されたGPSコードを入力すると、前回と同じ目的地がカーナビに表示されるサービスも開始。これにより、迷わず目的地まで送ることができるようになった。

 いずれも現行のGPSを使ったサービスだが、2018年にも高精度な位置情報が得られる日本版GPSが本格運用される見込みだ。今年7月には、日本版GPSの産業利用を促進しようと産学連携組織が発足。現行の10倍以上の精度を誇り、誤差が将来的に10数cmまで縮小できるとあって、企業の関心も高い。さらに精度の高いGPSを使った、業務効率化サービスが今後ますます増えていくことが期待される。


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