ライター・岡安が体験したぞ! 埋め込みはまさに神!
1階と2階を繋げるケーブルは壁に埋め込まれており、見た目にはLANケーブルの気配はなし。それでいてどこの部屋のコンセントからも有線で接続できる。ホームネットワークで動画や音楽、写真などを共有するDLNAを簡単に構築できるのは便利だ。Wi-Fiの電波は、アクセスポイントが各階にあるので、かなり強い。どの部屋にいても途切れにくく高速で通信できるので、作業が捗りまくりだ。
独自の熱処理技術が壁埋め込みを可能にした
無線LANユニットを情報コンセントに埋め込むと言うアイデアは画期的だが、実際に導入するとなると、いくつかの大きな問題が生じたと言う。
「情報コンセントに組み込むとなると小型化が必要でした。そのために本体と電源アダプターを一体型にしなければならなかった。そうなると今度は熱処理の問題が浮上します。気密性の高い壁の中で高温になり、火事を出すわけにはいかないので、いかに熱処理を解決するかが課題でした」と環境システム事業部の橋本さん。
橋本さんは自作PCの経験から放熱の素材と別の場所で放熱する方法を独自に編み出し、ユニットの小型化に成功したのだ。
「レイアウトが整然とした新築の家に、LANケーブルを這わすのはあまりにも美しくない。いかに目立たたせず、効果の高いものを作れるかを追求しました。これで夢の配線レス生活が楽しめると思います」(前出・橋本さん)