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山市良の「企業ユーザーはここに注目しよう!Windows 8.1の新機能」 第1回

コピー&ペースト、オーディオ再生/録音、USBデバイスなどホスト-ゲスト間の連携

Windows 8.1で「クライアントHyper-V」はこう改善された

2013年09月06日 08時00分更新

文● 山市良

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ホスト-ゲスト間でコピー&ペースト、音声再生/録音などが可能に

 Windows 8.1のクライアントHyper-Vでは、ホストとゲストのウィンドウ間の連携機能が大きく改善される。それを実現にするのが「拡張セッションモード」と呼ばれる仮想マシン接続(Vmconnect.exe)の新機能だ。拡張セッションモードに対して、従来の接続モードは「基本セッションモード」という。拡張セッションモードはWindows Server 2012 R2 Hyper-Vでも利用できるが、Windows Server 2012 R2 Hyper-Vの「Hyper-Vの設定」では既定で無効になっている。一方、Windows 8.1では既定で有効になっており、ゲストOSとしてWindows 8.1 Pro/Enterprise、またはWindows Server 2012 R2を実行している場合に利用できる。

 拡張セッションモードでゲストOSのコンソールに接続した場合、ホストとゲストのウィンドウ間で双方向にファイルをコピー&ペーストできる。クリップボード経由でテキストやリッチテキスト、イメージのコピー&ペーストも可能だ。ホストのオーディオデバイスを使用したオーディオの再生、録音、スマートカードやプリンター、ローカルドライブのリダイレクト、条件が整っていればUSBデバイス(ただし種類は限定的)のリダイレクトも可能だ。

拡張セッションモードでファイルをホストからゲストにコピー&ペーストしているところ。仮想マシンのネットワーク接続を利用していない点に注目

ホスト側のオーディオデバイス(スピーカーやマウス、ヘッドセットなど)を利用したオーディオの再生と録音も可能

USBカメラをゲストにリダイレクトして、Windows 8.1の「カメラ」アプリから利用しているところ。USBマウスやUSBキーボード、USBメモリなど、USBデバイスとしてはリダイレクトはできないものもある(USBメモリはローカルドライブのリダイレクト機能で利用可能)

(→次ページ、「拡張セッションモード」はリモートデスクトップサービスの応用技術)

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