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目指せ王座奪還! 初音ミクGTプロジェクト2013 第22回

ミクZ4、鈴鹿で表彰台に乗るもまさかの失格!

2013年08月29日 19時26分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●鉄谷康博、加藤公丸

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鈴鹿のマモノはレース後にやってきた

 暫定表彰式も終わり、みんながそれぞれ帰路につきつつあった頃、筆者の携帯電話にカメラマンの加藤氏から衝撃的な情報が入ってきた。

久々の表彰台、ヨルグ選手は初GTで初表彰台という快挙だったが、まさかの悪夢がチームを襲った……

ミクZ4、レース後の車検で違反が発覚し、失格

 第一報を聞いたときは耳を疑ったが、時間が経つにつれ徐々にネットにも情報が出回り、ついには公式通知が発表された。こうなってしまうと、もう覆らない。そう、2位を獲得したミクZ4は失格、ノーポイントになってしまったのだ。

 失格の理由は性能調整のために装備されている吸気制限のリストリクター以外のところから空気を吸っており、リストリクターを塞いでもエンジンがストップしなかったからだ。普通はリストリクターの口を塞ぐとエンジンがストップするのだが、この状態にならなかったため、違反と判断された。原因としては、GSRの広報ブログに詳しいが(こちら)、接着剤が振動か暑さかで剥がれてしまい、そこから吸気してしまっていたため、とのことだ。

 天国から地獄。まさにこの状況をチームもファンも味わうことになってしまった鈴鹿1000km。今回もノーポイントで終わったことで、チャンピオンシップはかなり厳しくなってしまったが「ネバーギブアップの精神で残り3戦挑む」と鈴木代表は意気込む。もう来週末には富士戦が開催される。気持ちを切り替えて前に進んでいくしかない!

すっかり日本になじんでいたヨルグさん

ヨルグ選手、実はこのレーシングスーツの下はミクのグラフィックTシャツを着ているのだ。BMWをもっとも知る男が、「初音ミクをもっとも知る男」にジョブチェンジするかもしれない!?

わざわざイベント広場のGSRショップまで行って、自腹で購入したレーシングミクのiPhoneケースを装着して、何かを右京SDに見せているヨルグ選手。今から10年以上前、ルマン24時間レースでヨルグ選手はBMWワークスで、右京SDはトヨタのワークスとして激突した。それが21世紀になってミクさんで繋がり、同じチームで戦うことになろうとは。モータースポーツファンにはたまらない2ショットだ

ヨルグ選手はサービス精神が旺盛なのは確かだが、素でおちゃめな人だった、と鈴木代表談

ダブルエースの谷口&片岡選手とワークスドライバー・ヨルグ選手のトリオはひいき目なしに見ても最強クラスだ

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