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目指せ王座奪還! 初音ミクGTプロジェクト2013 第22回

ミクZ4、鈴鹿で表彰台に乗るもまさかの失格!

2013年08月29日 19時26分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●鉄谷康博、加藤公丸

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 バーストやコースアウトなど、徐々に崩れていくチームも出てくる中、片岡選手は淡々と走り109周目にピットイン。これでルーティーンの4回が終わったことになる。次のドライバーはなんとヨルグ選手! 2回目のドライブに。アウトラップで落ちた順位は、ほかのチームのピットインによって、どんどん回復していく。再び2位に返り咲いていた。百戦錬磨のヨルグ選手は、速度の違うクルマの混走レースにもかかわらず、ほとんどタイムを落とさずに周回する。GT500クラスとの絡みでタイムが落ちてしまうこともあるが、ほとんどその影響が出てなかったのには驚かされた。タイヤもガソリンも目一杯使って、135周目にヨルグ選手がピットインした。

 なんと、チームは5ストップ作戦を敢行したのだ! ライバルたちより1回ピットストップが多いが、3人のドライバーが高いアベレージスピードで走ったこと、メカニックによる迅速なピット作業のおかげで5回目のピットインでも前にいけるだろうとチームは判断した。事実、最後のドライバーを務める谷口選手は2位のままコースに復帰した。

 だが、1位のBRZは遠く、このまま2位かと思われたが、途中でレースが大きく動いた。どこかでBRZが接触した影響で、エアロパーツがタイヤを攻撃しているため、なんとタイムが徐々に落ちてきたのである。BRZのドライバー、佐々木孝太選手はタイヤを気にしながらも懸命に走らせてはいたが、タイムが明らかに落ちてきてミクZ4が徐々に詰めていたのだ。だが、バーストしてしまってはせっかくの1位も水の泡。残り20周程度のタイミングでBRZはたまらずピットインした。このとき、タイヤ交換とガソリン満タンにしていたのだが、ついにここでミクZ4がBRZを逆転! 1位に踊り出た!

 これには応援シートもプレスルームも大興奮。谷口選手は懸命にBRZを抑えて1位を守り続けるも、フレッシュなタイヤになったBRZは元の速さを取り戻し、あっという間にミクZ4を抜き去っていった。レースはそのまま終了し、結果ミクZ4は2位でゴール! 17位から15台抜きの2位表彰台を獲得したのだった。開幕戦岡山以来の2位である。この勝利はまさにチームワークの勝利だ!

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