筆者は梅雨明けを東京出張中に迎え、その直後の数日間の猛烈な暑さと湿度を体験しました。一転、サンフランシスコ周辺の海に近いエリアでは最高気温は20度前後。昼間は少し日が射しても、夕方になると厚い霧が海から押し寄せてきて、セーターが欲しくなる気温に下がります。夜はクーラーも必要なくて楽ですが、暑くない夏というのも少し調子が狂ってしまう気がします。
そんな暑い日本から、7月22日に100人の高校生がやってきました。いずれも東北地方で震災を経験した生徒たちで、カリフォルニア大学の本校であるバークレー校(UCバークレー)で3週間の集中プログラムに参加し、また米国滞在の経験をする予定です。
筆者が住んでいる街に、今年も取材に行った東北地方から高校生がやってくるということで、ウェルカム・セレモニーからの3週間、取材を続けていこうと考えています。彼らが何を学び、何を持ち帰るのかに、注目しています。
TOMODACHIとソフトバンクによる2年目のサマースクール
今回のプログラムは「TOMODACHIサマー2013 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」と題して、ソフトバンクが資金提供を行ない、UCバークレーにおいて、東北の高校生にグローバル・リーダーシップと地域貢献に関する学びをもたらす取り組みです。2012年に初回300人の高校生を受け入れ、今年は2年目にあたります。
TOMODACHIイニシアティブは、3月11日の東日本大震災時に自衛隊と米軍の緊急人道救援「トモダチ作戦」をきっかけにスタートした東北地方支援の取り組みで、米国政府と公益財団法人米日カウンシル・ジャパンが主導し、日本国政府や大使館、企業や個人の支援のもと、様々な活動が行われています。
このプログラムもTOMODACHIイニシアティブの活動の1つにあたり、ソフトバンクの孫正義氏がUCバークレーを卒業しているつながりから、高校生100人に学びの機会を作ることになりました。ウェルカム・セレモニーではバークレーに来られなかった孫氏からのビデオメッセージが流されました。
ビデオの中で孫氏は、「100人に新たなチャンスを与えたい」とし、「被災地の方々を代表して、何かをつかむ、というつもりで過ごして欲しい」とエールを送りました。
参加した高校生にはiPadが1台ずつあらかじめ配られており、米国に来るまでにすでにお気に入りのケースを付けたり、ステッカーを貼ったりするなど、自分の物として使いこなしているようでした。セレモニーの間も、iPadでメモを取ったり、写真を撮る様子が見られました。
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