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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第309回

40倍超ズームの“ネオ一眼”「FinePix HS50EXR」で猫撮り

2013年06月21日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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42倍ズームだけじゃない! HS50EXRの便利さ

 とりあえず42倍ズームってどのくらいすごいのか。駐車場で暑くてぐたっと寝てる猫で試してみよう。

24mm相当の広角側。猫が遠くに小さく見えます。このくらいの距離なら猫も逃げないのでゆっくり撮れます。でも遠い(2013年6月 富士フイルム FinePix HS50EXR)

24mm相当の広角側。猫が遠くに小さく見えます。このくらいの距離なら猫も逃げないのでゆっくり撮れます。でも遠い(2013年6月 富士フイルム FinePix HS50EXR)

カメラを地面スレスレに置いて、バリアングル液晶を使って撮影。250mm相当くらいの望遠。今年主流の10~12倍ズームコンデジだとだいたいこのくらいだ。お、こっちに気づいて薄目をあけた(2013年6月 富士フイルム FinePix HS50EXR)

カメラを地面スレスレに置いて、バリアングル液晶を使って撮影。250mm相当くらいの望遠。今年主流の10~12倍ズームコンデジだとだいたいこのくらいだ。お、こっちに気づいて薄目をあけた(2013年6月 富士フイルム FinePix HS50EXR)

さらにぐいっと伸ばして1000相当の超望遠。かなり離れてたのにドアップですよ。「なんか向こうでごそごそやってるな」と目を開けた瞬間をゲット(2013年6月 富士フイルム FinePix HS50EXR)

さらにぐいっと伸ばして1000mm相当の超望遠。かなり離れてたのにドアップですよ。「なんか向こうでごそごそやってるな」と目を開けた瞬間をゲット(2013年6月 富士フイルム FinePix HS50EXR)

 いやあ、これだけ撮れればすごい。どんな遠くの猫もこれならドアップで撮れる。しかも超望遠で超ローアングル撮影ができるというのもいい点だ。

 ただ、望遠に強いカメラを手にしてると、ついつい何でもかんでも望遠でアップで撮っちゃいがちなのに注意。顔のアップもいいけど、それだとどこで撮ったどんな猫なのかわからなくなっちゃう。

 猫をアップで撮りたい、どこで撮ったかわかんない方がいいのなら望遠がいいけど、どこにいるのかがわかるように撮りたいなら、ちょっと引いて周りの様子も入れた方がいいのだ。

 近づける猫なら、遠くからアップで撮るよりぐっと近づいて広角でアップで撮った方が背景もわかって味が出るってこともある。

 そこは気をつけて、上手に広角から望遠まで使い分けるべし。

日向で気持ちよさそうにしてたサビネコ(2013年6月 富士フイルム FinePix HS50EXR)

日向で気持ちよさそうにしてたサビネコ(2013年6月 富士フイルム FinePix HS50EXR)

ちょっと引いて猫がいた場所、その様子がわかるように撮った方がいいこともある(2013年6月 富士フイルム FinePix HS50EXR)

ちょっと引いて猫がいた場所、その様子がわかるように撮った方がいいこともある(2013年6月 富士フイルム FinePix HS50EXR)

 サビネコがぐだーっと気持ちよく伸びてるその場所は、実は墓地裏の崖の上だった、的な。「墓地裏の崖」って書くとゾンビでホラーな映画がはじまりそうでありますが。

 もうひとつ、使ってみてわかったのが連写機能の便利さ。最高秒11コマ。「前後撮り連写」というシャッターを押した前後の写真を連写してくれる機能もある。これが猫撮りにいいのだ。

 一瞬を逃してはいけない「舌ペロリ写真」も、カメラを構えてて「あ、舌が出た!」って瞬間にシャッターを押せばいいのである。秒11コマだと撮りすぎてあとで整理が大変なので、普段は6コマくらいがお勧めか。

せっかくなので3枚連続でどうぞ。舌をぺろりとした瞬間。特に2枚目に注目です。猫の舌って実はめちゃ長いのだ。ここまで届くのである(2013年6月 富士フイルム FinePix HS50EXR)

 とまあ、今回はHS50EXRの機能を紹介するような写真ばかりになっちゃったけど、1台で広角から超望遠まで撮れるってやっぱ便利ですな。

 今回は多くの猫に出会えたので、次も谷中猫でいきます。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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