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アニメファンならぜひ行きたい!聖地巡礼ツアー 第19回

氷菓のロケ地とともに日本の歴史を紐解く旅

2013年06月09日 15時00分更新

文● 中村信博 撮影●エンドス

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高山の温泉地にもロケ地アリ!

 さて、前述の掛川「加茂花菖蒲園」のように登場スポットは高山市街地以外にもあるが、第7話「正体見たり」で古典部一同が訪れた温泉地もそのひとつ。モデルとなったのは、高山からクルマで1時間ほど離れた北アルプス中腹の温泉地・平湯温泉郷だ。今回の旅の終わりに、筆者もちょっと足を伸ばしてみよう。

一行が最初に到着したのがここ、平湯バスターミナル

劇中とは柱の位置などが多少異なるが、場所としては間違いない

平湯神社横にある共同浴場「平湯民俗館ひらゆの湯」

奉太郎たちが旅館の外湯として使っていた場所だ。源泉かけ流しのとても風情ある露天風呂で、利用料は寸志。筆者は500円を入れておいた!

すっかり暗くなってしまったが、最後に奉太郎と千反田が並んで歩いていた道を

今頃は残り雪も溶けて、すっかり初夏の空気になっていることだろう

 今回は「氷菓」の登場スポットとしてこの街を巡ってみたが、この他にもいくつかのアニメやマンガ、ゲームの舞台として、高山やその周辺エリアが使われていたりする。それだけ高山の街は物語映えする魅力的な風景がいくつもあるということだろう。

 高山は観光都市として整備された街だが、この記事を見ても判るとおり、登場スポットとなったのは観光の中心となる古い町並みではなく、むしろその周辺の何気ない場所が多い。それもそのはず、主人公達がその街で生きているとするなら、普段着の街こそが彼らの生活範囲であるはずだからだ。

 アニメ作品の聖地として街を巡ることは、登場人物たちの視線を追体験すること、すなわちその街の本当の姿を見て回る旅に他ならない。あるがままの姿で我々を迎えてくれる高山の街は、これからも多くの作品で登場する一大スポットとして機能していくに違いない。

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