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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第306回

地面ギリギリで狙う! 車の下で遊ぶ猫

2013年05月31日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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“車の下”は猫のための遊び場!?

車の下から出てきたと思ったら、別の猫にじゃれつかれてまた戻っていくトラ混じりの茶猫(2013年3月 富士フイルム X20)

車の下から出てきたと思ったら、別の猫にじゃれつかれてまた戻っていくトラ混じりの茶猫(2013年3月 富士フイルム X20)

 猫は基本的に狭いところが好きなので、遊び場として車の下を使うことも。2匹の猫が車の下を出たり入ったりしながら遊んでる様はなかなかラブリーでありました。

 でも暑い季節は日差しが入らないよう、車の奥の方に潜り込むのである。その方が涼しいのは確かだし。

 となると道路を歩いててふと見つけるのは難しい。

 車の下に足の先がちょっと見えてたとか、遠くから車の下に不自然な影を見つけるとか、そんな嗅覚が必要になる。

 猫を求めて車の下を覗き込みながら歩いてもいいけど……いやそれはあまりに不審者なのでよくないか。まあ、私もときどき「この辺の車の下にいそうだな」と思って覗き込んだりしないわけじゃないけど、不審者ですわな。

 実は先日、先ほどの2匹を見つけた場所を再度訪れた際、今日はどこに隠れてるかなとキョロキョロしてたら、思いきりお巡りさんに声をかけられました。挙動不審ですみません。

 でもたまにそれで見つかるのである。

車の下に猫を見つけたので地面ギリギリにカメラを置いて撮影。何事かとこっちをじーっと見てる姿を撮れた。手の甲を地面につけるようにカメラの下に左手を置いて、うまく保持すると手ブレしにくい(2012年7月 ソニー NEX-5N)

車の下に猫を見つけたので地面ギリギリにカメラを置いて撮影。何事かとこっちをじーっと見てる姿を撮れた。手の甲を地面につけるようにカメラの下に左手を置いて、うまく保持すると手ブレしにくい(2012年7月 ソニー NEX-5N)

 車の下に猫を見つけたら、可動式液晶モニターのデジカメをそっと地面ギリギリにおろして、猫にピントを合わせて撮る。地面ギリギリから撮ると自動車の裏側もちょっと写ったりして、それもまたよし(前ページ冒頭写真)。

 時には互いに目があって、しばし見つめ合うことも。

 ちょっと望遠で撮ったので、車の下に潜り込んで撮影したみたいな感じになって面白い。

広角ならではのワイド感を楽しんでみた。夜だったので手ブレしないようそっと(2012年8月 オリンパス OM-D E-M5)

広角ならではのワイド感を楽しんでみた。夜だったので手ブレしないようそっと(2012年8月 オリンパス OM-D E-M5)

 逆に広角で地面ギリギリから撮るとまた別の迫力が出てくる。車がぐわっと迫ってくる中にぽつんと猫が隠れてるという感じ。

 こうして見てると、車の下って猫のためにあるんだなという気になってくるのが不思議。人が潜り込めないような天井が低い空間に妙に猫が似合うのだ。

 ただ、猫が下に潜り込んで動いてくれないので車をなかなか出せなかったという話も聞いたことがあるわけで、猫におかれましては車が発進する前にちゃんと逃げていることを祈っております。

 まあ、互いに交通事故には気をつけましょうってことで。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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