ユーザーの行動を予測して、さりげなく最適な動作を導くHCE
ハイスペックなのに電池が長持ちする理由には、富士通独自の「ヒューマンセントリックエンジン」(以下、HCE)による効果も挙げられる。
HCEとは、富士通がフィーチャーフォン時代から培ったきたモバイルセンシング技術を用いた、快適な操作性を実現する機能の総称だ。周囲の状況に合わせて画面をより見やすくする機能や、通話音声がより聞こえやすくする機能など、ユーザーが意識することなく、さりげなく役立ってくれる機能が多いのだが、ARROWS NXでは、省電力にも大きく貢献してくれる。
例えば、内蔵の歩数計と連携してユーザーが移動していないかを判別し、無駄なWi-Fiアクセスポイントの検出をセーブする「Wi-Fiエコスキャン」、端末を机など水平な場所に置くと、指定した時間にかかわらず約5秒でスリープ状態になる機能も備えている。
バックグラウンドで起動し、電池消耗に影響しているアプリを調べて、それをすぐに終了させられる機能も用意されている。使い勝手を落とすことなく、省電力を図れる機能と言っていいだろう。