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「読モ」で安心感、繁盛店オーナーが貫いたママ目線 (2/3)

2013年05月08日 11時00分更新

文●三浦たまみ

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専属子どもモデルでより親しみやすいサイトに

 サイト上でも、ママ目線は徹底している。

 第1回でも取りあげたように、結婚式、発表会、七五三、卒業入学などシーン別で商品カテゴリを分けるなど、見やすいサイトを目指している。見やすいというビジネスに直結するコンテンツだけではなく、「店長の部屋」コーナーでは、林店長自らの子育てしながらの起業体験なども掲載している。ユニークなのは、サイトに登場する子どもモデルだ。実は、みんな、“KAJIN”のモデルなのだ。

 林さんは、2年前に『KAJINクラブ』を立ち上げ、サイト内のスチール写真として使用する目的で、子どもモデルの募集を開始。現在、同クラブには、約40名が登録している。子ども達が、『KAJIN』の商品を着てポーズを決めて写真に収まっているが、どこか親近感がある。

「KAJINクラブのお子さんは、ウォーキング教室にも参加して練習してから撮影しますからポージングなどは上手です。厳密にはプロではないので、笑った表情、はにかんだ表情などがプロのモデルより自然で、お母さんたちがサイトを見たとき、『もし、うちの子が着たら……』とイメージしやすい。この身近な感じは、“KAJINらしさ”につながっていると思います」

 また、同クラブに所属している子どもは、ショッピングモールなどで年に数回開催しているキッズファッションショーのモデルになれるチャンスにも恵まれる。これは、『KAJIN』ブランドを広める場にもなっている。

「親子連れでにぎわう場所でのキッズファッションショーは、レッドカーペッドの効果もあって、とても注目してもらえます。ファッションショーを見た方が、後日、ネットショップをのぞいてくれることも多く、大きな宣伝になっています」

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キッズファッションショーの様子と出演した“KAJIN”のモデルの一部。年に数回、新商品のお披露目も兼ねて開催している。モデルは、都内在住の子だけではなく、静岡県から参加する子どももいる

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