久々に自作PCに挑戦しようとする人のための応援企画として毎年恒例の「アキバで恥をかかないための最新パーツ事情」を今年もお届けしよう。2012年から2013年にかけて登場した新製品を今一度チェック。久々にパーツショップを訪れても戸惑くことなく買い物を楽しむために、ここはひとつしっかりと復習をしてからニューマシン製作に臨みたい。
それでは2012年~2013年にかけてのPCパーツのトレンドを一気に振り返っていこう。第1回は基幹パーツである「CPU、メモリー編」だ。
2012年から2013年の最新CPU事情~インテル編~
まずはインテル製CPUから説明しよう。現在、選択できるソケットはメインのLGA 1155と、ハイエンド向けのLGA 2011の2種類のみと実にわかりやすい。新製品も2012年4月の第3世代Coreプロセッサー・ファミリーことIvy Bridgeの登場以来、終始シリーズのラインナップ拡充に充てられた1年となった。
おかげで同社のメインストリーム帯のCPUは、ほぼIvy Bridgeへの移行が完了。まさに上から下まで、ずらりとラインナップされている状態だ。なお、現在購入できるインテル製CPUは以下の通りだ(Xeonシリーズおよびモバイル版を除く)。
インテル製CPU シリーズ一覧表 |
---|
LGA 2011 |
Core i7(Sandy Bridge-E) |
LGA 1155 |
Core i7(Ivy Bridge) Core i5(Ivy Bridge) Core i3(Ivy Bridge) Pentium G2xxx(Ivy Bridge) Pentium G6xx(Sandy Bridge) Celeron G16xx(Ivy Bridge) Celeron G4xx/5xx(Sandy Bridge) |
庶民には高嶺の花
LGA 2011対応Core i7
参考までに秋葉原にあるパーツショップ、パソコンショップ アークの価格表を見てみよう。下の画像の一番右にあるのがハイエンド向けのLGA 2011対応シリーズで、最上位モデルの「Core i7-3970X Extreme Edition」を筆頭に現在3モデルが販売中だ。
LGA 2011自体は2013年も引き続きハイエンド向けのプラットフォームとして健在。コアがいっぱい欲しい、メモリーをとにかく多く積みたい(最大8枚まで搭載可能)などといったこだわりのユーザーなら、今から購入しても決して遅くはない。
Sandy Bridge-E ラインナップ表 | |||
---|---|---|---|
モデルナンバー | Core i7-3970X Extreme Edition |
Core i7-3930K | Core i7-3820 |
開発コード | Sandy Bridge-E | Sandy Bridge-E | Sandy Bridge-E |
製造プロセス | 32nm | 32nm | 32nm |
物理コア数 | 6 | 6 | 4 |
論理コア数 | 12 | 12 | 8 |
動作クロック | 3.5GHz | 3.2GHz | 3.6GHz |
TurboBoost時クロック | 4.0GHz | 3.8GHz | 3.9GHz |
L2キャッシュ | 256KB×6 | 256KB×6 | 256KB×4 |
L3キャッシュ | 15MB | 12MB | 10MB |
TDP | 150W | 130W | 130W |
倍率ロックフリー | 対応 | 対応 | 非対応 |
ソケット | LGA 2011 | LGA 2011 | LGA 2011 |
※お詫びと訂正:記事初出時、インテル製CPU シリーズ一覧表に誤記がありました。記事を訂正してお詫びいたします。(2013年4月12日)
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