ソニーは3月21日、業務用4Kプロジェクター「VPL-GT100」を発売した。
VPL-GT100は、4096×2160ドット(4K)に対応。液晶ディスプレーパネル「4K SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)」を搭載しながらも、およそ20kgと比較的なコンパクトな筐体を実現している。
本機に搭載されている4K SXRDパネルは、従来機種の7μmから4μmへと画素ピッチを微細化しており、従来機種よりも高細細な映像を実現しているという。また、DisplayPort入力を2系統備えることによって、4K/60Pの映像の映写も可能となっており、高精細で高速な動きも滑らかに表現できるとする。
さらに、今回新開発されたイメージ処理技術により、入力信号の表示遅延が最小限に抑えられており、航空シミュレーションのような繊細さが求められる仮想トレーニングにも適した仕様になっているという。
信号処理を施すことによって、白のピーク輝度を維持したまま黒が引き締められ、ダイナミックレンジが拡大された。4K SXRDパネルとの組み合わせで、最大で100万:1のコントラストを実現したとする。
市場推定価格は450万円前後。業務用4Kプロジェクターのラインナップにコンパクトな本機を追加することにより、工業デザインの現場やCG作品を中心とした試写室、プラネタリウムをはじめとした商業施設など、従来機種よりも幅広い市場での使用を提案していく狙いだ。
型番 | VPL-GT100 |
---|---|
投影方式 | SXRD パネル、 3原色液晶シャッター投射方式 |
光源 | 高圧水銀ランプ 330W型 |
光出力 | 2000lm |
最大解像度 | 4096×2160 |
コントラスト比 | 100万:1 |
インターフェース | HDMI、DisplayPort、Trigger、 D-sub、有線LAN(1000BASE-T)、USB、ミニジャック |
寸法 | 約幅520×奥行640×高さ200mm |
質量 | 20kg |
電源 | AC 100V,50-60Hz,5.1A |
再生可能画像 | JPEG2000 |
再生可能動画 | MPEG2 |
記憶媒体 | 4TB |