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T教授の「戦略的衝動買い」 第233回

ニギニギする感触がたまらない!? 「URoad-Aero」を衝動買い

2013年03月06日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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薄くて軽い……筆者は、滅多にチョイスしない「赤」を選択した。ほかに黒、白のモデルがある

薄くて軽い……筆者は、滅多にチョイスしない「赤」を選択した。ほかに黒、白のモデルがある

 筆者が昨日まで使っていたモバイルルーターは、イー・モバイルの「GP01P」。昨年の内に解約を考えていたが、次に買いたい目ぼしい商品がなかったこともあり年を越してしまった。

 秋葉原へは別にモバイルルーターを探しに出かけたわけではないが、偶然通りかかったUQ WiMAXのコーナーで“ちびた石けん”みたいな極めて薄いモバイルルーターを見つけてしまった。

下町な筆者は、このデザインを見たら……ちびた(すり減った)石けんを想像してしまう

下町な筆者は、このデザインを見たら……ちびた(すり減った)石けんを想像してしまう

 ウェブの広告などではお目にかかったことはあったが、元来、エッジの立っていない丸々した製品は趣味ではなくシカトしていた。しかし、このちびた石けん型モバイルルーター「URoad-Aero」を手のひらでニギニギしてみると、やけに愛着が湧くのだ。気がついた時には赤いサンプルを持って購入窓口に立っていた次第だ。

 そんな石けんの様なURoad-Aeroが空気中や水に浮いているように見えるオシャレでクリアな充電クレイドルもオプションで販売されていた。URoad-Aeroを完成した後、それを見たどこかのデザイン大好き人間がビビッと思いついた様な単なるデザイン商品だと感じた。当然のごとく、今の筆者の机の上では場違いの最高峰になりそうなので、パスしてしまった。日本の工業デザインはまだまだだ。

スペック値以上に軽い! そしてやっぱり薄い!

Aeroがプロダクトのイメージである「軽さ」を象徴しているようなパッケージ

Aeroがプロダクトのイメージである「軽さ」を象徴しているようなパッケージ

充電用ACアダプターが標準搭載。USB充電より満充電までの時間が短い

充電用ACアダプターが標準搭載。USB充電より満充電までの時間が短い

 パッケージを開けると、充電用ACアダプターとUSBケーブル、クリーニングクロスや設定関係のマニュアルが出てくる。

フットプリントは似通ってるように見えるURoad-Aero(左)とGP01P(右)

フットプリントは似通ってるように見えるURoad-Aero(左)とGP01P(右)

実測で136gもあるGP01P。昔は軽量な部類だったが、時代は大きく変わっている

実測で136gもあるGP01P。昔は軽量な部類だったが、時代は大きく変わっている

ほぼ同じ事ができて重さは約半分のURoad-Aeroは実測値でスペックより軽い71g

ほぼ同じ事ができて重さは約半分のURoad-Aeroは実測値でスペックより軽い71g

 URoad-Aeroの特徴はなんといってもその薄さと軽さだろう。1gまで正確に計測できるキッチン秤で、最初に以前使っていたGP01Pを計測したところ136g、一方URoad-Aeroはスペック値(約74g)より多少軽くたったの71gだった。軽い!

平面では分からなかったURoad-Aero(上)の薄さ8.4mm(スペック)は圧倒的だ

平面では分からなかったURoad-Aero(上)の薄さ8.4mm(スペック)は圧倒的だ

0.1mmまで測定できる電子ノギスで実測すると少しだけ分厚い8.57mmだった(^_^

0.1mmまで測定できる電子ノギスで実測すると少しだけ分厚い8.57mmだった(^_^

サイズ的にはiPhone 5の角を落として丸くしたイメージだ

サイズ的にはiPhone 5の角を落として丸くしたイメージだ

薄い蓋を開けると……充電池しか入っていないように見える

薄い蓋を開けると……充電池しか入っていないように見える

 本体の厚さも、URoad-AeroはGP01Pの2分の1近い約8.6mmだった(これはスペックよりなぜかたった0.2mmだけだが分厚かった)。サイズ的には、筆者のiPhone 5の角を落として丸くした感じだ。そして、もっと薄い蓋を注意深く開くと中身はもうほとんど充電池だけという感じだった。

PCのとのUSB接続のためのmicroUSBポート。通常のUSB充電でも使用する

PCのとのUSB接続のためのmicroUSBポート。通常のUSB充電でも使用する

別売のドッキングステーション(クレイドル)とのコネクター

別売のドッキングステーション(クレイドル)とのコネクター

Sleepボタンのくぼみがデザイン的な柔らかい効果を出している

Sleepボタンのくぼみがデザイン的な柔らかい効果を出している

 本体には専用クレイドルとの接続端子とmicroUSBポートの2つ。microUSBポートのすぐ横にストラップホールがある。操作系のスイッチとしては、側面に電源ボタンとWPSの設定ボタン、正面にスリープボタンがあり、表示計としては、電源ランプ、WiFiランプ、WPSランプ、WiMAXランプの4つのLEDインディケーターが用意されているが、大型液晶などのステータス表示機構は一切搭載していない。

左から、電源、WiFi、WPS、WiMAXの4つのLEDインジケーターを装備。点滅や色でステータスを知らせる

左から、電源、WiFi、WPS、WiMAXの4つのLEDインジケーターを装備。点滅や色でステータスを知らせる

電源ボタンとWPS設定ボタン

電源ボタンとWPS設定ボタン

 まだ購入したばかりで長くは使っていないので、筆者の実感ではないが、スペック上は、最大11台のクライアントを同時接続できて、連続通信12時間を達成しているとのことだ。また、本体正面にあるSleepボタンを押すことで、URoad-Aeroはスリープ(休止)モードに設定することが可能で、スリープモードでは約1000時間の待機が可能なようだ。

PCやタブレットとはWiFi接続がメインの通信方式となる

PCやタブレットとはWiFi接続がメインの通信方式となる

USBポートを装備しているPCやタブレットならUSB充電しながら駆動することもできる

USBポートを装備しているPCやタブレットならUSB充電しながら駆動することもできる

 実際に筆者が使用した時も、本体側面にあるメインの電源ボタンを操作することはほとんどなく、Sleepボタンのみでルーター機能のオン/オフを行なった。またURoad-AeroはモバイルPCなどと一緒に使用する時は、PCのUSBポートより給電を受けながら動作することが可能になっているので、PCユーザーにとってはありがたい。


「戦略的衝動買い」とは?

 そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。

 それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

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