チェックポイント4 ネット連携で見たシーンを即頭出し!
インターネットサービスの「ディモーラ/ミモーラ」を使った機能とも連携する。ユーザーの使用状況(録画やダビングした番組の履歴など)に合わせて自動で嗜好に合った番組をおすすめする「あなたへのおすすめ番組」をはじめ、ミモーラで検索頻度の高いキーワードに合致する番組を検索できる「旬のキーワード」や、インターネット上で話題となっている番組を表示する「気になる番組」、「ディモーラ」の録画ランキングで人気の高い番組を表示する「みんなのおすすめ番組」と、なかなか充実している。
利用するにはディモーラ/ミモーラへのユーザー登録(サービスの一部は有料で315円/月の利用料金が必要)と機器登録が必要になるが、事前に一定期間だけ機器登録だけで使える「おためし登録」もできるので、一度試してみるといいだろう。
これらを使えば、自分の嗜好に合った番組や話題になっている番組を手軽に見つけられるので、番組探しの手間が減る。このあたりはさすがは最新モデルと言ったところで、REGZAサーバーにはない機能だ。
ただし、東芝自体は同様のサービスを昨年末から開始しており、薄型テレビの「REGZA Z7」シリーズ専用のクラウドサービス「TimeOn」で利用できる。細かな機能や操作感にはそれぞれに違いはあるが、膨大に録り貯めた番組からより簡単かつ的確に見たい番組をテレビやレコーダーがおすすめしてくれる機能は全録モデルには欠かせない機能と言えるだろう。REGZAサーバーの後継モデルへの搭載に期待したいところだ。
このほか、標準的な検索機能である「スマート検索」も搭載している。ほかのDIGAでは、番組表や内蔵/USB HDDの番組検索が行なえるが、DMR-BXT3000では、チャンネル録画で蓄積した番組を対象にした検索も可能。
ジャンルやフリーワードを組み合わせた詳細な検索ができるので、特定の題材やお目当てのタレントやアイドルが出演する番組を探すのに便利だろう。操作もシンプルでスムーズに使えるが、検索の速度もなかなか高速で快適に使える。
視聴自体もかなり快適だ。チャンネル録画した番組は(もちろん通常録画番組も)、ミモーラと連携。番組内で扱う話題や事柄を確認できる「シーン一覧」(いわゆる「目次」機能)を利用でき、見たい部分にジャンプできる。見たいシーンだけをつまみ食いできる機能は、番組を膨大に録り貯める全録レコーダーでは実に便利だ。
さらにもう1点実にありがたい機能がオートチャプターに対応していること。東芝の場合、タイムシフト録画はオートチャプターに対応しておらず、CMを飛ばすのが面倒だったので、これはちょっとうらやましい。
こうしたBDレコーダーが普通に備える機能をきちんとチャンネル録画でも利用できるというのは当然と言えば当然。レコーダーとしての完成度の高さを感じる。通常録画とチャンネル録画を意識せずに使えるので、初心者でも戸惑わずに使えるだろう。
そして、視聴している番組とジャンルや扱う題材の近い番組を表示させることもできる。それが「似たものおすすめ」機能。リモコンの「おすすめ」ボタンを押すと、スムーズなアニメーション表示で候補となる番組のサムネイルが表示される。
番組の終わり頃にこのボタンを押せば、次に見るべき番組が表示されるという具合で、次から次へとさまざまな番組をサーフィンできる。これも膨大な番組を蓄積した全録レコーダーならではの楽しみだろう。
完ペキに見える全録機能、唯一の弱点は……
ここまでDMR-BXT3000(とDBR-M190)の全録機能を見てきたが、DMR-BXT3000の唯一の弱点を発見してしまった。それは放送中の番組を視聴している際に、そのままチャンネル録画で蓄積しているはずの同じ番組へ切り換えることができない(つまり、放送中の番組の頭出しができない)のだ。
DBR-M190の場合、リモコンの「始めにジャンプ」というボタンを押すと、タイムシフトマシンで録画した番組に切り替わり、放送途中の番組でもすぐに番組の先頭から視聴できる。
一方でDMR-BXT3000は「チャンネル録画一覧」などのメニューを表示して番組を選択する必要があり、ちょっと手間がかかると感じた。