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冬もまだまだ タッチ対応防寒グローブでスマホは操作可能?

2013年02月11日 12時00分更新

文● 小林誠

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スマホでよくする操作ができるのか?

 テスト内容だが、まずはスマートフォンの操作関連をチェックすることにした。当たり前だが、手袋をしたままスマホを操作する。各手袋には導電繊維などが指先に採用されており、その部分でタッチ操作が可能になっている。通常は親指と人差し指が多いものの、OUTDDOR RESEARCH「AMBIT GLOVES」はすべての指先がタッチ対応になっていた。またY’s original「防水防寒手袋」は右手の親指と人差し指の対応となっている。左利きの人用ではないということかもしれない。

全部の指先がスマホ対応になっているのではなく、いくつかの指が対応しているのが主流だ

 使用するスマートフォンは筆者が日常的に使っているau「DIGNO S KYL21」。最近のスマホは生地が薄い手袋なら、導電繊維を使っていなくても画面が反応することが多く、DIGNO Sもそういった機種のひとつだ。しかし今回使うような防寒用の分厚い手袋では導電部分が無いとタッチに反応することはない。

こんな風に実際に操作した

 当たり前だがタッチパネルの反応は機種によって異なるので、これからのテストがそのまますべての機種に当てはまるわけではない点に注意してほしい。

 テスト内容は以下の8項目を行なった。

●スマホのロック解除(解除ボタンをタップ)
●ホーム画面からアプリメニューを開く(アプリメニューのアイコンをタップ)
●アプリメニューを左右にスライド(フリック)
●アプリメニューのブラウザーを起動(ブラウザーのアイコンをタップ)
●ウェブページを上下スクロール(ASCII.jpのトップページ)
●カメラのシャッターボタンを押す(カメラアイコンを起動、撮影)

 以下の2操作については、操作時間(3回平均)も計測する。

●マップのピンチイン(最大までピンチアウトしたマップを、最後までピンチイン)
●Gmailの新規作成画面で文字入力(「お世話になっております」をフリック入力)

 その結果が以下の通りだ。

メーカー
/ブランド
hasky Seirus OUTDOOR RESEARCH Y’s original エレコム
製品名 スマホ対応防水グローブ ウィザードEXオールウェザーグローブ AMBIT GLOVES 防水防寒手袋 P-GV14BK
ロック解除
メニュー表示
左右にフリック
ブラウザー起動
上下スクロール
カメラシャッター
ピンチインアウト ○(20秒45) × ○(25秒55) ○(15秒64) ○(24秒43)
文字入力 ○(7秒7) × ○(14秒89) ○(10秒01) ○(25秒74)

 実は思いのほか、操作自体はできる。もちろんコツが必要なケースもあったが、とりあえず「スマホ対応」なだけあって、当たり前だが「タップ」程度なら問題なく使えた。

 また参考に手袋をしない場合のマップのピンチインの時間を掲載しておこう。

●手:15秒2
●一般的な(化繊)タッチ対応手袋」:12秒56

 同様に文字入力の時間も掲載する。
●手:6秒75
●一般的な(化繊)タッチ対応手袋:10秒57

 ピンチイン操作は手袋のほうがすべりがよく、普通の手よりもタイムが良くなる。文字入力では細かい操作になるからか手で入力する方が早かった。

 詳しく見ていくと成績が良かったのは、ピンチインでのY’s originalの「防水防寒手袋」。手で入力しているのとほぼ同じ。スキー用なので分厚いのだが、手にちょうどいいサイズで思いのほか操作しやすい。

 文字入力ではhaskyの「スマホ対応防水グローブ」が、平均で7秒7という早さだった。この2製品は指周りがゴワゴワしたり、分厚かったりするが、画面をコツコツと軽く叩くようにタップするタイプで、アイコンくらいのサイズなら正確にタップできる。

 次に成績が良いのは巨大グローブ「AMBIT GLOVES」で、ここまで大きいと操作しづらそうに感じていたが、実は指先が硬いので、前述の手袋と同じようにコツコツと叩くように操作ができる。指と手袋の隙間は大きいのだが反応も良い。ただしピンチインでは画面上で指を開く操作がしづらかった。

 エレコムの「P-GV14BK」は若干強く画面を押さなければならず、誤入力が多め。また細かい操作も苦手だ。それでも焦らず操作すれば、すべての操作を終えることができた。

 残念だったのがSeirusの「ウィザードEXオールウェザーグローブ」。指先まで指が届いてないため、指先を押し付けるような操作が必要。もう1サイズ小さいものであれば、よりいい結果だったかもしれない。もしくは導電部分がもうちょっと広いと使いやすく感じた。今回テストした中では導電エリアが一番狭かったのだ。それでも「タップ」であれば十分だ。ただし、左右へのフリック、上下スクロールは誤入力が多く、マップのピンチイン、文字入力は難しかった。

 次ページでは、防水性をチェックしてみよう。

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