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VAIO Sシリーズ13P(SVS13A2AJ)

デザインもスペックも実用度抜群!13型ノート「VAIO Sシリーズ13P」

2013年01月28日 11時00分更新

文● 高橋量

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長期間快適に使いたいなら高性能パーツで構成しよう

 次に、スペック面を見てみよう。なお「VAIO Sシリーズ13P」は直販サイト「ソニーストア」限定販売のモデルで、購入時にCPUやストレージなどの各パーツを自由に組み合わせることができる。パワー控えめのパーツを選んで価格を抑えたり、最上位パーツで構成した最強モデルに仕上げたりなど、用途に応じてカスタマイズしよう。

価格シミュレーションを利用すれば、選択したパーツによって値段がどの程度変わるのかを手軽に確認できる

 「VAIO Sシリーズ13P」で選択可能なCPUは、Intel Core i7-3520M(2.9GHz)/Intel Core i5-3320M(2.6GHz)/Intel Core i5-3210M(2.5GHz)/Intel Core i3-3110M(2.4GHz)の4種類。各CPUのおもな違いは以下の通りだ。

 Core i7-3520MCore i5-3320MCore i5-3210MCore i3-3110M
コア数2222
スレッド数4444
動作周波数2.9GHz2.6GHz2.5GHz2.4GHz
最大周波数3.6GHz3.3GHz3.1GHz-
キャッシュ4MB3MB3MB3MB
ハイパースレッディング対応対応対応対応
ターボ・ブースト2.02.02.0非対応

 「VAIO Sシリーズ13P」のお勧め構成は、最上位パーツのCore i7-3520Mだ。周波数や機能面でも充実しているにもかかわらず、もっとも安いCore i3-3110Mと2万円しか変わらない。もう少し価格を抑えたい場合でも、Core i5-3320Mあたりに留めておくべきだろう。両CPUともvProテクノロジーなどビジネス向けの機能にも対応しているので、仕事で利用するにはバッチリだ。長期間ストレスなく使うには、ぜひパワーのあるCPUを選びたい。

 グラフィックス機能のオプションは、NVIDIA GeForce GT 640M LE(2GB)とNVIDIA GeForce GT 640M LE(1GB)が用意されている。2つの違いは専用ビデオメモリの容量だけだが、映像編集やゲームなども楽しみたいのであれば2GBを選ぼう。価格差は5000円しか変わらないので、とりあえず多い方を選んでおくというのも1つの手だ。ビジネス用途であっても、イザというときのための先行投資という考え方もできる。

 メモリ容量は、4/6/8/12GBから選択できる。現時点では4GBで十分だと感じるかもしれないが、数年後のことを考えると、メモリはできる限り多めに搭載しておいたほうがよい。お勧めは断然12GBだ。

 ストレージとしては、128/256/512GBの第3世代SSD、500GB/640GB/750GB/1TBのHDD(5400回転)が用意されている。大容量を必要とするならHDDと思いがちだが、総合的なパフォーマンスを考えるのならSSDを選ぶべきだろう。特にVAIO Sシリーズ13Pは2台のSSDをRAID 0構成で1台として利用しているので、単体のSSDに比べてアクセス速度が格段に速い。はっきりいって、HDDとは比べ物にならないほどの快適さだ。容量が必要であれば外付けHDDを利用したほうが安全面でも汎用性でも上だ。

CrystalDiskInfoによるSSD情報(写真左)。試用機では東芝製の128GB SSDが2台使われていた。CrystalDiskMarkによるベンチマーク結果は、とにかく爆速ひと言に尽きる(写真右)

 そのほかのオプションとしては、光学ドライブはBDXL対応のブルーレイディスクドライブやブルーレイROMドライブ、DVDスーパーマルチドライブを選択可能。さらにXiが利用可能なLTEモジュール(別途契約が必要)やストレージからのデータ抜き取りを防ぐTPMセキュリティチップなどが用意されている。

 「VAIO Sシリーズ13P」の共通の機能としては、無線機能としてIEEE802.11b/g/nとBluetooth4.0、WiMAXに対応。カメラ機能は有効画素数131万画素のWebカメラを搭載している。インターフェイス類は周辺機器ようにUSB3.0端子×2、USB2.0端子×1の構成。映像出力向けにはHDMI端子とアナログRGB端子が用意されている。メモリカードスロットは、メモリスティック向けとSD/SDHC/SDXC向けが1スロットで合計2スロットとなっている。

VAIO Sシリーズ13Pの本体前面。無線LANやバッテリー、HDDのアクセス状況を表わすランプのみ配置されている

背面にはインターフェイス類はなく排気口のみだ

右側面には、左からメモリスティック Duoスロット、SDカードスロット、アナログRGB端子、HDMI端子、USB 3.0端子×2、USB 2.0端子、有線LAN端子、電源コネクタと並ぶ

本体左側面にはヘッドフォン端子とスロットイン形式の光学ドライブを配置

 ソフトウェアでのオプションは、OSにWindows 8/Windows 8 Proを選択できる(どちらも64bit版)。ビジネスで利用するのであれば、豊富な機能を備えるWindows 8 Proを選ぶべきだろう。また必要に応じて「Adobe Acrobat X Standard」や「Adobe Photoshop Elements 10」などのソフトも選んでおきたい。お勧めはプラス2万1000円の「Office Home and Business 2010」だ。2月6日までに購入すれば、マイクロソフトのキャンペーンにより「Office Home and Business 2013」に無料でアップグレードできる。「Office Home and Business 2013」のプロダクトキー版が3万6540円なので、かなりお得だ。

 なお、標準の付属品としてはACアダプターが用意されている。重量は実測で330gとそれほど重くはないため、「VAIO Sシリーズ13P」本体と一緒に持ち歩いても重さはが苦になることはないだろう。より軽く持ち運びやすいACアダプターが欲しい場合は、オプションでスティックACアダプターを選ぼう。

比較的コンパクトなACアダプター。重量は約330g


 
ソニーストア

(次ページ、「モバイルノートとしては十分すぎるベンチマーク結果」に続く)


 

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