長期間快適に使いたいなら高性能パーツで構成しよう
次に、スペック面を見てみよう。なお「VAIO Sシリーズ13P」は直販サイト「ソニーストア」限定販売のモデルで、購入時にCPUやストレージなどの各パーツを自由に組み合わせることができる。パワー控えめのパーツを選んで価格を抑えたり、最上位パーツで構成した最強モデルに仕上げたりなど、用途に応じてカスタマイズしよう。
「VAIO Sシリーズ13P」で選択可能なCPUは、Intel Core i7-3520M(2.9GHz)/Intel Core i5-3320M(2.6GHz)/Intel Core i5-3210M(2.5GHz)/Intel Core i3-3110M(2.4GHz)の4種類。各CPUのおもな違いは以下の通りだ。
Core i7-3520M | Core i5-3320M | Core i5-3210M | Core i3-3110M | |
---|---|---|---|---|
コア数 | 2 | 2 | 2 | 2 |
スレッド数 | 4 | 4 | 4 | 4 |
動作周波数 | 2.9GHz | 2.6GHz | 2.5GHz | 2.4GHz |
最大周波数 | 3.6GHz | 3.3GHz | 3.1GHz | - |
キャッシュ | 4MB | 3MB | 3MB | 3MB |
ハイパースレッディング | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
ターボ・ブースト | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 非対応 |
「VAIO Sシリーズ13P」のお勧め構成は、最上位パーツのCore i7-3520Mだ。周波数や機能面でも充実しているにもかかわらず、もっとも安いCore i3-3110Mと2万円しか変わらない。もう少し価格を抑えたい場合でも、Core i5-3320Mあたりに留めておくべきだろう。両CPUともvProテクノロジーなどビジネス向けの機能にも対応しているので、仕事で利用するにはバッチリだ。長期間ストレスなく使うには、ぜひパワーのあるCPUを選びたい。
グラフィックス機能のオプションは、NVIDIA GeForce GT 640M LE(2GB)とNVIDIA GeForce GT 640M LE(1GB)が用意されている。2つの違いは専用ビデオメモリの容量だけだが、映像編集やゲームなども楽しみたいのであれば2GBを選ぼう。価格差は5000円しか変わらないので、とりあえず多い方を選んでおくというのも1つの手だ。ビジネス用途であっても、イザというときのための先行投資という考え方もできる。
メモリ容量は、4/6/8/12GBから選択できる。現時点では4GBで十分だと感じるかもしれないが、数年後のことを考えると、メモリはできる限り多めに搭載しておいたほうがよい。お勧めは断然12GBだ。
ストレージとしては、128/256/512GBの第3世代SSD、500GB/640GB/750GB/1TBのHDD(5400回転)が用意されている。大容量を必要とするならHDDと思いがちだが、総合的なパフォーマンスを考えるのならSSDを選ぶべきだろう。特にVAIO Sシリーズ13Pは2台のSSDをRAID 0構成で1台として利用しているので、単体のSSDに比べてアクセス速度が格段に速い。はっきりいって、HDDとは比べ物にならないほどの快適さだ。容量が必要であれば外付けHDDを利用したほうが安全面でも汎用性でも上だ。
そのほかのオプションとしては、光学ドライブはBDXL対応のブルーレイディスクドライブやブルーレイROMドライブ、DVDスーパーマルチドライブを選択可能。さらにXiが利用可能なLTEモジュール(別途契約が必要)やストレージからのデータ抜き取りを防ぐTPMセキュリティチップなどが用意されている。
「VAIO Sシリーズ13P」の共通の機能としては、無線機能としてIEEE802.11b/g/nとBluetooth4.0、WiMAXに対応。カメラ機能は有効画素数131万画素のWebカメラを搭載している。インターフェイス類は周辺機器ようにUSB3.0端子×2、USB2.0端子×1の構成。映像出力向けにはHDMI端子とアナログRGB端子が用意されている。メモリカードスロットは、メモリスティック向けとSD/SDHC/SDXC向けが1スロットで合計2スロットとなっている。
ソフトウェアでのオプションは、OSにWindows 8/Windows 8 Proを選択できる(どちらも64bit版)。ビジネスで利用するのであれば、豊富な機能を備えるWindows 8 Proを選ぶべきだろう。また必要に応じて「Adobe Acrobat X Standard」や「Adobe Photoshop Elements 10」などのソフトも選んでおきたい。お勧めはプラス2万1000円の「Office Home and Business 2010」だ。2月6日までに購入すれば、マイクロソフトのキャンペーンにより「Office Home and Business 2013」に無料でアップグレードできる。「Office Home and Business 2013」のプロダクトキー版が3万6540円なので、かなりお得だ。
なお、標準の付属品としてはACアダプターが用意されている。重量は実測で330gとそれほど重くはないため、「VAIO Sシリーズ13P」本体と一緒に持ち歩いても重さはが苦になることはないだろう。より軽く持ち運びやすいACアダプターが欲しい場合は、オプションでスティックACアダプターを選ぼう。
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