Windows 8搭載のLuvBook Lはタッチパッドが神反応！

2013年01月09日 11時00分更新

文●西牧裕太/ASCII.jp編集部

反応が良すぎるタッチパッドはWindows 8にうってつけ！？

　タッチパッドもデザインが変更された。Windows 7搭載モデルはボタン一体型で、手前真ん中に縦線を入れて、左右のクリックボタンの区別がつくようにしていた。Windows 8搭載モデルのLB-L410Sはパッドとボタンが分離している。ボタンは少し細いように見えるが、実際に指で押す分には申し分ない。固さもちょうど良く、それほど力を入れずに押すことができる。

左がWindows 8搭載モデル、LB-410Sのタッチパッド。右がWindows 7搭載モデルのものだ。どちらも洗練された作りをしている

　さらに注目してほしいのは、パッドのデザインだ。周囲に薄い線が入っているだけで、パームレスト部との区別がつかないようになっている。一般的なノートPCはタッチパッド部分が多少沈んでいたり、質感を変えることでパームレスト部と区別しているが、LB-L410Sはパームレスト部とタッチパッドが一体化しているように見せることで、一味違うデザインを醸し出している。

　しかし、これがなかなかの曲者だ。パームレスト部とタッチパッドの区別がつかないことで、意図せずタッチパッドに手が触れてしまうことが多い。結果、カーソルが変な方向に行ってしまい、使い始めは操作ミスに繋がることが多かった。今では少なくなったが、キーボードを叩き続けていると不意にカーソルを動かしてしまうので、タッチパッドの位置に慣れるまで、苦労する。

　ただし逆に捉えると、このタッチパッドはちょっと手が触れただけでもカーソルが動かせるほど反応がいいとも言える。そしてこの反応の良さがWindows 8と相性抜群なのである。

　例えばタッチパッドをその場で長押しし、右から左へ動かすと、画面右端にスタートメニューが表示される。このメニューの表示がタッチパッド上の指と驚くほど良くリンクする。メニュー表示後、指を離せばすぐにMetro UI画面に切り替わる。Metro UI画面で同じように指を左から右へ動かすと、デスクトップ画面に素早く切り替わってくれる。これも指が動いた後に画面が切り替わるのではなく、指の動きとほぼ同時だ。

指を置いて少し押しながら写真手前から奥にスライドさせる。するとデスクトップ画面に8特有のスタートメニューが表示される

　LB-L410Sはタッチパネル非搭載モデルだ。Windows 8を使う場合、画面がタッチ対応かどうかを重視する人が多いだろう。私もそうだった。しかしながら、タッチパッドの反応がとてもいいのであれば、指の動きひとつでWindows 8を使いこなせる。

　慣れてしまえば、一瞬で見たい画面を表示でき、使いたいツールを起動できるはず。Metro UIの最初に出てくる画面によく使うソフトを表示させておけば、デスクトップ上で探さなくても済む。メールもMicrosoftアカウントの設定さえすれば、Metro UIからGmailの確認もタッチパッド操作で可能だ。こういった動作が指先でできるのが魅力的なのだ。

　タッチパネルを触ると、自然と手を大きく使ってしまいがち。しかし、タッチパッド上なら指先だけでOKだ。感覚的にはスマホをいじることに近くなっていく。あとはタッチパッド上で指をどう動かせば何ができるのか。それは今後使い込んでいくうちにわかるし、使い込むことでとても便利なPCとなっていくはずだ。

電源ボタンも変更され、統一感のある見た目に

　ボタン配置はWindows 7搭載モデルと同じだ。電源ボタンはWindows 7搭載モデルが左側にあったのに対し、Windows 8搭載モデルのLB-L410Sは右側に配列されている。また、ボタンも丸型から、長方形に変更された。これはおそらくタッチパッドのボタン部分とデザインを統一するために、電源ボタンを変えたのではないかと想像する。

本体左側面にはUSB3.0、アナログRGB出力、HDMI出力、有線LAN端子

本体右側面はUSB 2.0×2、ヘッドホン端子

LB-L410Sの電源ボタン。小さく見えるが問題なく押せる。起動中はボタン左側が点灯するようになっている

　さて、筐体については大体触れたが、デザインが違うことで操作性や持っている人のイメージが変わってくる、ということに改めて気づかされた。次回はWindows 7搭載モデルとWindows 8搭載モデルのLB-L410Sのスペックの差と、その差と実際の触った感じの違いについて触れたい。

主なスペック
製品名	LuvBook Lシリーズ
型番	LB-L410S
直販価格	6万9930円～
CPU	Intel Core i5-3317U（1.7GHz）
チップセット	Mobile Intel HM77 Express
メインメモリー	8GB
ディスプレー（最大解像度）	14型グレア液晶（1366×768)
グラフィックス機能	Intel HD Graphics 4000（CPU内蔵）
ストレージ	240GB SSD
光学式ドライブ	-
通信機能	有線LAN（1000BASE-T）、無線LAN（IEEE 802.11b/g/n）、Bluetooth 4.0+LE
インターフェース	USB 3.0端子×2、USB 2.0端子、アナログRGB端子、HDMI出力端子、100万画素ウェブカメラ
カードスロット	マルチカードリーダー（SD／SDHC／SDXC、マルチメディアカード対応）
テレビ機能	-
サウンド機能	ヘッドホン端子、マイク端子
本体サイズ/重量	幅344×奥行き240×高さ21mm／約1.76kg
バッテリー駆動時間	約5時間
OS	Windows 8

前へ 1 2 次へ

ツイートする

mouse トップへ

この特集の一覧へ