iPhoneはUI改善が必要?
Windows Phoneは○度目の正直なるか
Appleについては、「iPhone 5」の滑り出しが好調で、すぐにiPhoneのシェア増に寄与した。Appleが2012年単年で販売したiPhoneの台数は、Apple創業以来販売したMacの台数を上回ったという話もあるとか。
AppleはiPhoneの販路拡大も進めており、アメリカではついにT-Mobile USAと契約を果たした。2013年にはアメリカ4大キャリア全部のラインナップにiPhoneが入ることになる。主要市場で残る空白は、日本のNTTドコモ、中国のChina Mobileぐらいだろうか。
一方で、iPhone 5/iOS 6のマップ問題で同社のイメージにキズが付いたことは否めない(これにともないiOS開発責任者は退社した)。また、UI変更が必要という意見も出始めた――初代iPhoneの発売から5年、そろそろユーザーが飽き始めており、UIを一新する必要があるとInformaのアナリストは指摘している。
もう1つの話題が第3のプラットフォームだ。不要論もあるが、Microsoftのしぶとい戦いは続いており、秋にローンチした「Windows Phone 8」は結果が出始めたようだ。
Nokiaのフラッグシップ「Lumia 920」に加えて、HTCやSamsungも搭載機種を発表した。Nokiaは250ドルを切る「Lumia 620」を発表。ここにきてWindows Phone全体の販売予測を上方修正する動きもあり、Danske Bankのアナリストは当初の2300万台から3600万台に引き上げた。Nokiaはこの週末にChina Mobile向けのLumia 920Tの販売を開始したが、上海のNokiaショップの混雑ぶりを報じるレポートもある。Windows Phoneは本拠地欧州でもシェアを増やしており、comScoreのレポートでは3%に到達した。2016年にiOSを抜くというIDCが今夏に出したレポートには多少の違和感を感じたが、見通しは改善しているということだろう。
Research In Motion(RIM)のBlackBerryにも触れておきたい。存在感は薄くなっているが、BlackBerryは現在でもインドネシアや法人部門など一部市場で根強い人気を持っている。2013年1月末に登場予定の「BlackBerry 10」でひとまず流出を食い止めることができるのだろうか。
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