最終関門「死神の橋」!
特殊カードで勝敗が分かれる
岡本と小西がリードし、その後ろを北村が追う展開で進んだゲームは、先行する2人が最終関門の「死神の橋」に入ってまた動きが変わる。
死神の橋はゴールの前にある一本道で、おばけ屋敷から逃げ出す人間(プレイヤー)を逃がすまいとする妨害キャラ「死神」が待ち受けている。プレイヤーが1人でも死神の橋エリアに入った途端、各プレイヤーが出したカードに書かれた数字の数と同じだけ、死神も橋の上を往復し始める。「3」のカードを出してプレイヤーが3マス動けば、死神も3マス動くわけだ。
そして死神と同じマスに止まったり、死神にすれ違われたりすると、そのプレイヤーは死神に捕まったことになる。橋の途中には3ヵ所の脇道(かくれ場所)がある。脇道には死神が入ってこないので、死神の動きを読んで脇道に回避し、死神をやり過ごす必要があるわけだ。ところが死神は、「誰が出したいどうカードであっても、その数だけ歩く」。つまり、先行して橋にたどり着いたプレイヤーがいても、ほかのプレイヤーが出すカードに邪魔されて、死神に捕まってしまうこともあるわけだ。
スマートフォンを使ったアプリモードでは、死神との戦いにも一ひねりが加えられている。オリジナルでは死神に捕まると、橋の入り口に強制的に戻されてしまうのだが、アプリモードでは死神に捕まると、アプリを「死神の橋」に切り替えて、死神相手のルーレット勝負が始まる。このルーレットで当たりを引けば、死神の手を逃れたということで、戻されずに済むのだ。ただし、当たりの確率はわずか6分の1にすぎない。
さらにアプリモードでは、誰かがイベントのマスに止まると、「死神はその場で向きを変える」という要素も追加されている。例えば脇道に入って死神が通り過ぎたつもりでいても、ほかのプレイヤーがイベントマスに止まった途端、死神はくるりと向きを変えて追いかけてくることになるわけだ。
小西は大きい数のカードと小さい数のカードを使い分けて、うまく死神をやり過ごす。その死神に捕まってしまうのが岡本で、何度も橋の手前に戻されてしまう。その間に遅れていた北村が追いついてきて、3人が橋に集結する。小西はさっさと進んでゴールしてしまうが、岡本と北村が橋の途中の脇道で死神を回避しようとしていたところに、驚くべきカードを繰り出したのが、大きく遅れて後方にいる太田だった。
得意満面の太田が切ったのは「守護霊」カード。3つの使い道がある特殊カードなのだが、その使い道のひとつに「うごかなくてもよい」というのがあるのに気がついたのだ。脇道の出口にいた岡本と北村の目の前には、死神がいる。ここで太田が数字のカードを出せば、死神は2人の前を通り過ぎていたはずなのだが、太田がここで「動かない」を選択したため、死神は2人の目の前で止まったまま。太田の次の番である岡本は選択の余地なく、自らのいどうカードで死神に突っ込んで撃沈。橋の入り口に戻される。
ここでさらに驚く技を見せたのが北村。温存していた切り札の「マッハ」カードを出したのだ。マッハカードは1~6の好きな数だけ動いたうえ、もう1枚いどうカードを出せるという、一気に動ける特殊カードである。目の前の死神が動いた隙に、北村はマッハカードを使って一気に8コマ移動し、ゴールに飛び込んだのだ!
残すは岡本と太田の2人だが、橋にいる岡本に対して、太田は大きく遅れている。追いかける太田のカードで、死神とぶつかりそうになった岡本は、あえて回避せずにそのまま死神に突っ込んでいく!
岡本「ルーレットで当てればいいんだろ?」
なんとその発言どおり、岡本は5回目の死神でルーレットで見事当たりを引いて、死神を通過してみせた。そのうえ太田は最後のおばけ部屋で、無敵のおばけカード「大魔王」を引いてしまう。「絶対に勝てない!!!」と書かれた大魔王に負けた太田は、哀れ「たたりの部屋」送り。ここは事実上「4回休み」になるという部屋だ。これで万事休す。死神を通過した岡本が悠々とゴールして、あわれ太田はおばけ屋敷の虜となったのである。
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絶叫!おばけ屋敷ゲームの4人でのプレイ時間は、おおよそ1時間かかった。パーティーゲームとしてはちょうどいいくらいの時間だろう。アプリモードはイベントやボスおばけという新要素の追加によって、パーティーゲームらしい面白さがさらに増している。年末年始に人が集まる催しを考えている方は、ひとつ遊んでみてはいかがだろうか。
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