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電撃学校大賞は国境・ジャンル不問! その全貌を聞いた

2012年12月14日 20時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 若者から熱い支持を集める小説レーベル「電撃文庫」と「メディアワークス文庫」。数多くの作品が、アニメやコミック、映画、ゲーム、TVドラマなどのコンテンツビジネスの源泉となり、その名を知る人は多いだろう。だが、その作家の多くが「電撃大賞」という新人賞から輩出されていることは、必ずしもよく知られていないかもしれない。実はこの賞、今年で19回を迎え、エンターテインメイント・ノベル系の新人賞としては日本最大級の規模を誇り、受賞者の中から累計発行部数1000万部以上の人気作家を世に送り出している一大アワードなのだ。

電撃文庫、メディアワークス文庫の人気作品の源になっているのが電撃大賞だ

 しかし、第20回「電撃大賞」に、大きな異変アリとの情報が――!? なんと特別プロジェクト「電撃学校大賞」の作品を募集中とのこと。でも、いったい何を募集する賞なのかさっぱりわからん!! ということで、迷惑も顧みず、カメラマンを引き連れて多忙な電撃文庫編集部を直撃。副編集長の湯浅隆明氏に質問をぶつけてみたゾ!

謎に包まれた「電撃学校大賞」について、電撃文庫副編集長の湯浅隆明氏にインタビュー!

Q.電撃大賞とは?

 「電撃大賞」(旧名:電撃ゲーム3大賞)は、1993年に次世代を担うエンターテインメント作家の発掘を目的に創設された、アスキー・メディアワークスの新人賞。小説とイラストの2つの部門がある。特にライトノベル系の新人賞としては最大の規模を誇り、第19回では、過去最高となる6,771作品(小説部門:6,078作品、イラスト部門:693作品)の応募が寄せられた。まさに若手作家の登竜門というべき賞であり、これまでに『灼眼のシャナ』の高橋弥七郎氏、『デュラララ!!』の成田良悟氏、『図書館戦争』シリーズの有川浩氏、『アクセル・ワールド』『ソードアート・オンライン』の川原礫氏など、数多くの人気作家を輩出している。

せっかく第20回を迎えるのだからお祭り的なことを!!

――現在募集中の第20回を迎えるアスキー・メディアワークスの新人賞「電撃大賞」。その節目を祝って「電撃学校大賞」なる賞を新設したと聞きました。どうしてそのような特別賞を実施しようと思ったのですか?
湯浅:来年、「電撃大賞」が20回を迎えるのは、実に喜ばしく、おめでたいことでもあります。第20回では、小説・イラスト部門≪大賞≫の賞金を100万円から300万円に増やしたり、両部門で20回記念特別賞という限定の賞を増やしたり、過去に例をみない豪華な内容になっています。でも、それだと今までの賞の幅を広げただけですよね。それだけではなくて編集部内で「せっかく第20回を迎えるのだから、もっとお祭り的なことをやって『電撃大賞』を盛り上げていきたい。読者のみなさんといっしょにお祭りがしたい!!」という意見が盛り上がり、読者参加型の「電撃学校大賞」を企画しました。

音楽、演劇、痛車……募集作品はなんでもOK!!

――具体的にどんな賞なんですか? 学校ということは、学生さん限定の賞ということでしょうか?
湯浅:そうですね。電撃文庫のメイン読者のみなさんである学生さん――小学校(※5・6年生限定)、中学校、高校、大学、専門学校に在籍している方の作品を募集します。3人以上でグループを作り、自由に共同作業で作品を作っていただきたいな、と。今回、募集するのは、電撃文庫およびメディアワークス文庫をモチーフにした未発表の作品です。

応募要項は公式サイトに記載されている。興味のある人はチェックしよう!

――未発表なら、なんでもいいんですか?
湯浅:基本的にはそうですね。応募要項を読んでいただくとわかりやすいのですが、イラスト、フィギュア、音楽、演劇、動画、アニメーション、ダンスパフォーマンス、手芸、プログラミング、料理……。想像力が及ぶ限り、自由にアイデアを出して創作していただきたいと思っています。例えば『灼眼のシャナ』(著:高橋弥七郎/イラスト:いとうのいぢ)の演劇をやるとか、アニメを作ってアフレコまでやっちゃうとか。お気に入りの作品のテーマソングを作ったりというのも可能だと思います。

――では、大好きな電撃文庫作品の名シーンを友達同士で再現したり、CMを作ったり、作品に登場するメカを立体化したり、コスプレしたりもOK?
湯浅:もうホントになんでもあり! 編集部員全員、想像もつかないようなものが来ると面白いと思ってます。ただし、既存の素材を使うのはNGなのでたとえばコスプレは既製品ではなく、布地から自作していただきたいですね。痛車の場合は、自分たちで描いたイラスト限定でお願いします。小説部門やイラスト部門の募集と違うところは、20年に一度の文化祭といいますか、参加することに意義があるというか、みんなで作って展示しちゃおうという“ノリ”です。お祭り企画なので、みんな楽しんでやってくれればいいのかな~と。もちろん、受賞を目指すということを指針にしていただいてもいいですが、それだけじゃなくて学校のみんなでの思い出作りにしてくれたらうれしいですね。まだ冬休みと春休みがあるので、その期間などを利用して、いろいろと作って欲しいと思ってます。

――なるほど!! 今、お話を聞いていて、私は電撃文庫作品のキャラ弁を作ってみたいと思ったんですけど、そういうノリで大丈夫ですか?
湯浅:電撃文庫なのでOKです。でも、あなたは学生じゃないから、応募はできませんよ。

――うっ、肝に銘じておきます……。もし、私以外の誰かがキャラ弁を作ったとします。生モノはクール宅急便で送っていいんですか? 編集部でおいしくいただくんですか?
湯浅:応募作品を食べてしまったら、展示できないでしょう(笑)。応募規定にも書かせていただいているのですが、例えば小さなフィギュア程度や輸送に差し支えないものでしたら現物を送ってください。「ちょっと送るのはムリだな」という場合は、写真、動画、ビデオなどデータを送ってもらえれば構いません。後のことはこっちで何とかしますから、迷った時はとりあえず写真でも実物でも送ってください(笑)。ただ、送っていただいた作品はご返送はできませんので、あらかじめご了承下さい。

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