PC/サーバーメーカーとして知られるデルは、実はディスプレーでも大きなシェアを持っている。IDCの調査によれば、日本国内におけるディスプレー販売を見た時、出荷台数ベースで2012年第1~3四半期までシェア1位をデルが獲得している。さらに2007年からの5年間でも1位を堅持。出荷台数は2012年の場合、第1四半期が22万台でシェア16.2%、第2四半期が16万台でシェア16.1%、第3四半期が17万台で15.5%と推移している。平均すると16%のシェアを誇っており、押しも押されもせぬトップメーカーであると分かる。
従来からPCやサーバーだけでなく、プリンターやプロジェクターといった周辺機器にもデルは注力してきた。PCと一緒に周辺機器も購入できる体制が整えられているのはもちろん、単品でも購入しやすい。しかも、同程度の他社製モデルよりも安価に購入できる製品が多いのも魅力的だ。
ディスプレーに限っても、安価なローエンドモデルからプロユースモデルまで幅広く、ベーシックな製品を取り揃えており、性能に対して安価な価格で入手できるという態勢が作られている。
しかし、2012年冬になって、そのラインアップに変化が訪れた。まるで2台のディスプレーを並べたかのような29型「デル デジタルハイエンドシリーズU2913WM 29インチモニタ」や、多関節スタンドの23型「デル S2340T 23インチマルチタッチモニタ」といった“尖った”製品がリリースされたのだ。
なぜ、これほどデルのディスプレーが支持されるのか。また今後どのような展開を図るのか。その秘密をデル マーケティング統括本部 リレーション製品マーケティング本部 ブランドマネージャーである河田浩行氏に聞いた。
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