ボケ具合をチェック!
被写界深度はかなり浅め
RX1は絞り羽根が9枚と多く、円形にぼけるのが特徴だ。そこで絞りを変えて背景のボケ具合を確認してみた。
背景のボケ具合
絞り開放からシャープネスは高く、周辺部で若干甘くなるのはしょうがないとして、1段から2段くらい絞るだけでもかなりよくなる。
35mmと少し広めのレンズではあるが、フルサイズということもあり、ピントの合う範囲と被写界深度はかなり浅いので注意が必要だ。
HDRや各種エフェクト機能も搭載
楽しい撮影もできる
RX1の撮影機能は、サイバーショットやαシリーズに準じる。シーンも含めて自動選択を行なう「プレミアムおまかせオート」をはじめ、各種マニュアル機能まで標準的な機能はひと通り揃っている。
また、「HDR」や「Dレンジオプティマイザー」といったダイナミックレンジを広げる機能や「クリエイティブスタイル」「ピクチャーエフェクト」といったエフェクト系機能も備わっており、思い通りの色合いに調整できる「デジタルフィルター」の効果を楽しむ事も可能だ。
ついうっかりコンデジのつもりでデジカメに不慣れな人が購入してしまった場合でも普通に撮影を楽しむことのできる機能を持っている。
Dレンジオプティマイザーの撮影サンプル
HDRの撮影サンプル
DレンジオプティマイザーとHDRはどちらかを選んで設定することになる。
共にオート設定のほか、適用度を強~弱で設定可能だ。Dレンジオプティマイザーは5段階までの強弱を調整可能で、HDRは露出差で6段分まで手動で設定ができる。
共に明暗差の激しいシーンで、白飛びや黒ツブレを防ぐ、ラチチュードを広げるための機能だが、Dレンジオプティマイザーは1回のシャッターで補正を行なう。このため動きのある被写体で有効だが、暗部にノイズが乗りやすい。
一方のHDRは複数回のシャッターで合成を行なうため、動きのある被写体には、向かないが画質的には有利な仕上がりが期待できる。
共にシーンによって使い分けが必要だが、通常使用する分にはDレンジオプティマイザーをオートに設定しておけば安心だ。
クリエイティブスタイルの撮影サンプル
クリエイティブスタイルを使うと、発色や明るさなどを選ぶだけで適切な効果を得られる。それぞれの項目でさらに明るさやコントラストなどを細かく調整することもできるので自分好みに細かい設定を行なえる。
ピクチャーエフェクトの撮影サンプル
デジタル的な処理で特殊効果の得られるピクチャーエフェクトは、項目によって強~弱の設定ができるほか、1色だけを残してそのほかをモノクロにする「パートカラー」では残す色を自由に選べる。
簡単な設定をするだけでレタッチソフトで修正をかけたような撮影ができ、最近人気の機能。RX1でちょっと面白く撮りたい時などに便利だ。