iPhone 5よりもつながりやすく速い
anのAndroidスマホのLTE
ProgreのLTEが利用する周波数帯は1.5GHz帯と、いわゆるプラチナバンドの800MHz帯。一方、iPhone 5のLTEが利用する周波数帯は2.1GHz帯である。auからLTE対応Androidスマホが出るのは今回が初めてだが、とくにプラチナバンドの800MHz帯は、つながりやすくスピードも期待できる。
実際に都内を歩き回り、つながりやすさを体感してみたところ、iPhone 5が「ほとんど3Gで、たまにLTE」といった印象だったのに対し、Progreは「常にLTEをつかんでいる」状態で、その差は歴然だった。LTEエリアについても、iPhone 5向けはマップが非公表だが、Android向けはマップが公表済みで(こちら)、しかもエリアはかなり広い。
ProgreのLTEは速い。スペック的にもAndroidスマホでは全エリアが下り最大75Mbpsなのに対し、iPhone 5では下り最大37.5Mbpsが中心となるが、LTEでの通信速度を実測し、iPhone 5と実測を比較してみたところ、場所に関係なくProgreの方が圧倒的に速かった。回線状況にもよるので一概には言えないが、LTEの高速通信を存分に満喫したいのであれば、iPhone 5よりもLTEをつかみやすいProgreの方を選択したほうがいいだろう。
気になるバッテリーの持ちはどのくらい?
バッテリー容量は従来モデルよりも増えているのに、スペック表の連続待受時間は減っている。気になるバッテリーの持ちを測定したみたところ、4時間6分という結果が出た。
<バッテリーベンチの計測条件>
LTE接続でフル充電からYouTube HD動画を連続再生し、バッテリーが切れるまでの時間を計測。画面輝度は最大で常時点灯。音量は最小でスピーカーを使用。Wi-Fi/Bluetooth/GPS/アカウント同期はオン。省電力モードはオフ
今回は他のLTEスマホのベンチ結果が手元にないため、あくまでも参考値だが、独自指標「スマホの燃費」を比較すると以下のようになる。スマホの燃費は、バッテリー切れまでの時間(秒)/バッテリー容量(mAh)で算出した。
スマホの燃費比較
- GALAXY S III Progre(LTE接続時)→7.0
- STREAM 201HW(AXGP接続時)→6.8
- PRADA phone by LG L-02D(Wi-Fi接続時)→7.1
- MEDIAS PP N-01D(Wi-Fi接続時)→13.6
- GALAXY S II SC-02C(Wi-Fi接続時)→14.3
上記の数値だけを見ると、Progreの燃費は悪いように思えるが、体感は逆。通信速度の検証の際、画面のオンオフやLTE通信を頻繁に行なったが、バッテリーは5時間経過後で90%以上も残っていた。もちろんこれは一例だが、実使用時のバッテリーの持ちも悪くはなさそうだ。