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Windows専用のアプリや周辺機器もお任せあれ!

Parallels 8でMac非対応のツールを操る!

2012年10月31日 11時00分更新

文● 内山秀樹、海老原昭、MacPeople編集部

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活用例2:
 Windows専用ツールを使ってMacでリアルタイム株取引

 昨今は個人の投資活動が活発になっており、インターネットを介したオンライントレードも大人気だ。以前はMacでは取引できない証券会社も多かったが、最近はMac+Safariの組み合わせでも取引可能なところが多い。しかし、いまなおMacが苦手としているのが、FXや株の先物取引などで利用される「リアルタイムトレード」だ。専用のアプリで刻一刻と変わるチャートを監視しながら売買するのだが、Mac用の専用アプリを用意している会社は非常に限られている。

 ParallelsでWindowsを動かせば、Windows用のトレーディングアプリも問題なく動かせる。

Parallels

(株)SBI証券のデイトレードツール「HYPER SBI」を起動。データの更新のため頻繁に通信を行うので比較的負荷の高いアプリだが、Mac上でサクサク動作した

Parallels

アプリの表示を「コヒーレンス」モードにすれば、Mac用アプリとの見分けはほとんどつかない。Dockでアプリの切り替えも可能だ

 最新のCore iシリーズを搭載したMacなら、動作速度は実際のWindowsマシンとほとんど差はない。2台以上のモニターを接続しておけば、Parallelsをサブモニター側に全画面表示しておき、メインモニターでほかの作業をしながらチャートを監視するのも容易だ。


活用例3:
 Windows用USB機器を使ってオリジナルのBlu-ray作成

 Parallels Desktop8は、Windows用の周辺機器も利用できる。USB機器を接続すると、MacまたはWindows環境のどちらで使用するかを選択可能だ。

Parallels

ParallelsでWindowsを実行中にUSB機器を接続すると、Macまたは仮想化環境のいずれで利用するかを指定するダイアログが現れる

 例えばWindows Vista以降は標準でBlu-rayディスクへの書き込みをサポートしている。Windows用のBlu-rayドライブを接続すれば、標準機能でデータディスクを作成できる。

Parallels

ディスクを挿入すると「自動再生」メニューが現れる。「ファイルをディスクに書き込む」をクリックする

Parallels

「ディスクの書き込み」ウィザードが表示されるので、「ディスクのタイトル」を入力し、「CD/DVDプレイヤーで使用する」にチェックをつけて「次へ」ボタンで進む

Parallels

書き込みたいデータをドラッグ&ドロップでコピーし、ウィザードに従ってディスクへの書き込み作業を実行する

 また、オリジナルのBlu-ray作品作りに最適なユーザーインターフェースが特徴のオーサリングツール「LoiLoScope」を使って、簡単な動画編集やオーサリング、書き込みなどを実行してみたが、ウィンドウズ環境とまったく変わらないレスポンスで心地よく操作できた。

「LoiLoScope」では、映像データにトリミングや編集を施して、より本格的なブルーレイディスクを作成できる。編集が終了したら「出力」ボタンから「DVD/ブルーレイ作成ツール」を呼び出し、Blu-rayディスクへの書き込みを実行しよう


活用例4:
 ICカードリーダーで快適電子マネーライフ

 国内で普及している電子マネーだが、こうしたICカードへの対応もMacが苦手とするところだ。しかし、ParallelsにICカードリーダーを接続すれば、「楽天Edy」へのチャージや「Suica」「nanaco」の残高/利用履歴のチェックなどをMacで実行可能だ。

必要なドライバーをインストール後、ソニー(株)の「RC-S380」といったICカードリーダーを接続すれば、電子マネーへのチャージなどが実行できる。RC-S380は非接触ICカード用のリーダー/ライター「PaSoRi」シリーズの最新モデルだ。電子マネーの利用だけでなく、確定申告・納税のための「e-Tax」にも対応している

 ドライバーもスムーズに導入でき、実際に楽天Edyのチャージを実行してみたが、エラーが発生することもなく無事に認識された。


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