このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

Windows専用のアプリや周辺機器もお任せあれ!

Parallels 8でMac非対応のツールを操る!

2012年10月31日 11時00分更新

文● 内山秀樹、海老原昭、MacPeople編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Macでも手軽にWindows環境を利用できる「Parallels Desktop」。最新版の「8」で向上した機能を検証すべく、人気のWindows専用アプリや周辺機器との相性をチェックした。


Parallels Desktop 7 for Mac Parallels Desktop 8 for Mac

販売:パラレルス(株)
価格:7900円(通常版)、4900円(アップグレード版)

http://www.parallels.com/jp/

対応システム●OS X 10.6.8以上(Mountain Lion対応)
対応機種●Core 2 Duo以上のインテルCPUを搭載したMac

前バージョンと比べて仮想マシンの中断/再開などの動作時に最大25%、ゲームで最大30%のパフォーマンス向上を実現。OS X Mountain LionおよびWindows 8に対応

※今回の検証に使用したマシンは「VOCALOID 3 Editor」はのMacBook Air(Core i7 1.8GHz)、「HYPER SBI」はMac mini(Core i5 2.5GHz)、USB機器はMacBook ProのRetinaディスプレイモデル(Corei7 2.3GHz)だ


最新版のParallels 8でWindows用ツールを検証

 せっかく見つけた便利そうなアプリや周辺機器がWindows版のみしか用意されておらず、悔しい思いしたことがあるかもしれない。「Parallels Desktop8」を使えば、そんな悩みも解決だ。

 Parallels Desktopは、Mac上で仮想的にWindows環境を実行できるアプリケーション。最新版である「8」は、Windows 8やMountain Lion、MacBook ProのRetinaディスプレイモデルにも完全対応している。Safariに非対応のウェブページを「Internet Explorer」に表示するボタンを備えるほか、Windows上でOS Xのマルチタッチジェスチャーや通知センターに対応し、アプリのフルスクリーン表示もサポートするなど、Macとの親和性がいっそう高まっている。

 今回は、本アプリを使ってこれまでWindowsでしか利用できなかったクリエイティブ/ビジネス/エンターテインメントなど、さまざまな分野のアプリと周辺機器を実際にMacで動かしてみた。


活用例1:
 音楽制作アプリ「VOCALOID3」をGarageBandと連携

「VOCALOID」は「初音ミク」がブームの火付け役となった歌声合成アプリだ。最新の「VOCALOID 3 Editor」と専用のバーチャルシンガー「IA」も従来のバージョンと同じくWindowsにしか対応していない。

 本アプリをMac上で動かしたParallelsのWindows環境にインストールし、ピアノロール画面で音符や歌詞の入力、試聴を繰り返してみたが、再生の遅れなどは発生せず快適に作業できた。

Parallels

「VOCALOID 3 Editor」のピアノロール画面。Windowsマシンと変わらない軽快なレスポンスで、メロディーや歌詞が入力できた。「ウィンドウ」表示でMac用アプリと同時に動かす、フルスクリーン表示で作曲作業に集中するなど、表示方法も切り替えられる

 作成したボーカルのデータは、ドラッグ&ドロップでMacへコピーできるため、「Logic」や「GarageBand」と組み合わせて、オリジナルソングにボーカロイドの歌声を重ねるといった使い方ができる。

Parallels

ボーカル音源が完成したら、「エクスポート」メニューから「Wave」形式で保存しよう。「GarageBand」をはじめ、ほかのアプリでもデータを読み込める

Parallels

保存したWAVE形式のボーカルトラックを、ドラッグ&ドロップでGarageBandに読み込んだところ。さらにバックトラックとなるループを加えるといった作業も簡単だ


(次ページに続く)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中