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2年連続の女王戴冠なるか? 5年目のミクGTプロジェクト 第45回

まさかの予選Q2敗退のミクZ4 この戦局をひっくり返せるか?

2012年10月05日 21時23分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●鉄谷康博、加藤公丸

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まさかのペナルティーを受けたミクZ4
Mirai Z4は40周以上引っ張ってピットイン

 ミクZ4の敵はタイサンポルシェになったが、これも抜くまでには至らず、31周目にピットインし、片岡選手に交代した。順位は13位まで落ちたものの、1周ごとに1台ずつ抜いていく片岡選手。なお、MiraiZ4は40周まで引っ張ってから佐々木選手に交代した。

 順調にポジションを上げていたミクZ4を、悪夢が襲う。なんとピットレーン速度違反でドライビングスルーペナルティーが課せられてしまったのである。このときの状況を片岡選手に聞くと……。

片岡選手「予選で順位が悪かったせいもあって、レースの前半は谷口選手も苦しい状況で走っていた。だから焦っていたのかもしれないけど、交代のときにいろいろあって軽いパニックを起こしてしまったんです。無線を使おうと思って、間違ってリミッター解除のボタンを押してしまいました。そこで一瞬速度が出てしまって、ちょうどピットレーンの速度を測っている場所の前で。スピード違反した自覚はあったんですが、とにかく反省はあとですることにして一所懸命走ろうと。このペナルティーがなければ、もっと面白いレースを見せられたかもしれないのに、僕がつまらないものにしてしまって、大変申し訳なく思っています。予選も含めて、僕自身の流れが悪かったですね……」と語ってくれた。

 これで再び12位にまでダウンしてしまったミクZ4。40周目にゲイナー R8がGT500クラスのマシンにぶつけられて順位を大きく落とす。直前を走っていた#88 マネパランボルギーニ、そして痛車仲間の#27 イカ娘フェラーリをかわし、6位にまで上がってきた。だが、すぐ前にいるハンコックとは、なんと30秒近い差が付いている。残り20周を切っているので、何かが起きない限り逆転は難しい……。このまま6位で終わるのかと思いきや、残り10周を切ったタイミングで、#66 でちゃうアストンを抑えてトップを走っていた#3 NDDP GT-Rの左リアタイヤが外れてしまい、無念の戦線離脱。

 GT-Rのトラブルで5位になったものの、さすがに30秒差を詰めることはできず、ポディウムに立てないまま決勝レースが終了してしまった。佐々木選手がドライブしていたMirai Z4は11位フィニッシュかと思いきや、ファイナルラップでこれまた痛車仲間の#5 マッハ458先輩にかわされ、痛車勢で最下位となる12位に落ちてしまった。

 今回の結果により、ミクZ4の2年連続チャンピオンの夢は潰えた。現在44ポイントでシーズン7位。シーズン3位の座が狙える位置にはいるが、タイサンポルシェが9位以下(もしくはリタイヤ)で、さらにミクZ4が優勝しなければいけないという難易度だ。また、チャンピオン争いはハンコック、でちゃうアストン、タイサンポルシェの3チームに絞られた。ミクZ4もMirai Z4もチャンピオン争いはできないが、最後のレースなので、派手に存在感をアピールしてほしいところだ。応援シートも開催するので、2012年のグランドフィナーレをみんなで盛り上がろう!

 なお、GT500クラスは大激闘の末、#32 EPSON HSVをファイナルラップでオーバーテイクした#1 S Road GT-Rが優勝。これで最終戦を待たずしてチャンピオンが決定し、S Roadチームは2年連続チャンピオンという驚異の記録を打ち立てた。ドライバーの柳田真孝選手は2010年のGT300チャンピンから数えて、3年連続王者の栄冠を手にしたことになる。

 残りの1戦。GT500、GT300ともにドライバーやチームがギラギラと、来年を見据えた激闘が繰り広げられるだろう。

サーキットサファリの代わりに
急遽別イベントがセッティングされた

 濃霧のため、サーキットサファリもキャンセル(正確にはGTマシンだけ走らなかった)になってしまったのだが、ガッカリしているファンのみんなに向けて、観客席近くまでドライバーがバスに乗って行き、それぞれ挨拶をするという粋な計らいがとられた。そのときの様子を紹介しよう。

山野哲也選手の弟、山野直也選手と番場選手

でちゃうチームとともに現地に向かう谷口選手

地元九州のドライバーであるイカティーこと井口選手とオートポリスは初めての佐々木選手

片岡選手と、先日筆者とDiRT Showdownで対戦していただいた松田次生選手

われらがGSRドライバー4人が勢揃い!

どこでも人気者の谷口選手のコメントでスタンドが大盛り上がり!

最後に観に来てくれたファンのみなさんに、感謝を込めてさよ~なら~!

ピットウォークでは黒山の人だかりになっていた、GSRのレーシングミクサポーターズ。中でも立花サキちゃん(右写真の左側)は、今年のレースクィーンオブザイヤーに選ばれて、2年連続のチャンピオンを達成した

#36 ペトロナス SC430はグリッドボーイ(?)に地元のゆるキャラ、くまもんが! これにはやられた~と、GSR関係者も悔しがったとかなんとか

なんと、レーシングミクサポーターズのコスプレイヤーが! 一瞬、レーシングミクサポーターズの新メンバーかと思った……

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