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塩田紳二のWindows 8 IN-N-OUT 第18回

Windows 8ではDVDを再生できない!? その理由と対策は

2012年08月30日 12時00分更新

文● 塩田紳二

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Windows 7からアップグレードしたら
DVD再生機能はどうなる?

 現在利用しているWindows 7から、Windows 8へアップグレードした場合には、DVD再生機能はどうなるだろうか? もしPCにサードバーティのDVD再生ソフトがインストールされておらず、Windows標準のDVDコーデックを使っていた場合、Windows 8にアップグレードするとDVDを見られなくなる。マイクロソフトによれば、Windows 7のDVDコーデックのライセンスはWindows 7用に限定されているため、Windows 8で使うことはできない、ということらしい。

 では、Windows 7のPCにサードパーティー製DVD再生ソフトがインストールしてあった場合はどうなるのか? これは再生ソフト次第となる。DVD再生ソフトがWindows 8でも動作するものであれば、これを使ってそのまま、Windows 8でもDVDを視聴できるだろう。ただし、前述のようにWindows Media Playerからは、再生できなくなるが。また、Windows 7からのアップグレードでは、Windows Media Centerが別売になることもあり、Windows 7までのWindows Media Centerは利用できなくなる。

 では、Windows VistaやXPからアップグレードしたときにはどうなるのか? この場合はそもそも、アプリケーションをWindows 8へと引き継ぐことができない。Windows VistaからWindows 8へのアップグレードは、ユーザーデータとWindowsの設定のみが、Windows XPからWindows 8へのアップグレードでは、ユーザーデータのみが移行可能とされている。

 つまり、これらのOSではアプリケーションを引き継ぐアップグレードができないので、サードパーティーのDVD再生ソフトがインストールされていたとしても、Windows 8にアップグレードしたら、DVD再生はできなくなる。もちろんDVD再生アプリケーションのインストールファイルがあり、アップグレード後に再インストールできれば、再び再生できるようになる可能性はあるだろう。

 マイクロソフトがブログで説明している理由は、わからないわけではない。しかし、これまで使えていたものが使えなくなるということには、ユーザーとしては抵抗がある。特にWindows 7からアップグレードするユーザーにとっては、これまでどおりの機能を使うために、追加の出費が発生する可能性がある。アップグレードをためらうユーザーも出てくるかもしれない。

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