【選択ポイント2】「高機能」と「すっぴん」モデルのどちらを選ぶ?
つぎにチェックするのは機能。現状では、独自機能やプリインのアプリが充実しているモデルと、アプリなどが最小限でそのぶん低価格で販売しているモデルに2極化しつつある。
機能面でのトレンドとしては、前述した高精細化が著しい。Retinaディスプレイを搭載した「The new iPad」をはじめ、フルHD対応が2モデル。また、より大画面な13.3インチになるが、1600×900ドット表示の「REGZA Tablet AT830」も登場している。「REGZA Tablet」シリーズは、同社のデジタルレコーダーや液晶テレビなどと連携する機能も標準搭載しており、機能面ではトップクラスだ。
また、NECの「LifeTouch L」は、アプリが50種プリインされているうえ、目的からアプリを探せるランチャーを用意しており、はじめてタブレットを利用するユーザーには心強い。
ピックアップした中で、ユニークなのは、アスース・ジャパンの「ASUS Pad TF700T」と「ASUS Pad TF300T」。分離型のキーボードを付属したモデルで、キーボードを装着した状態ではノートPCライクに使え、持ち歩く場合にはキーボード部分を外してピュアタブレット形態で利用できる。「Surface」もキーボード付属のカバーを付属していることを考えれば、今後、このスタイルがトレンドとなる可能性は十分にあるだろう。
通信機能を強化することで、より利用シーンの幅を広げているのがWSL JAPANの「Xvision-an471」だ。SIMロックフリー端末であるため、当然、3G通信も可能。テザリングも利用できるなど、使い方はユーザー次第。
一方、低価格で攻勢をかけてきているのはE FUNの「nextbook PREMIUM」シリーズだ。9.7インチ、8インチ、7インチと3モデルを取り揃え、いずれも実売価格で2万円未満と、とにかくリーズナブルだ。ただし、解像度が低かったり、バッテリー駆動時間が比較的短かったりと、仕様はトレンドから外れる。タブレットの使用目的が決まっていて、仕様を十分に満たしているというユーザーには、魅力的なモデルになるだろう。
各製品のおもな仕様 | |||||
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製品名 | サイズ(W×D×H) | 重量 | 容量 | 駆動時間 | カード スロット |
REGZA Tablet AT830/T6F |
343.8×211.3×9.9mm | 約1000g | 64GB | 約13時間 | SD |
ASUS Pad TF300T(32GB) |
180.8×263×8.5mm | 約598g | 64GB | 9.5時間 | microSD |
ASUS Pad TF700T(64GB) |
180.8×263×9.9mm | 約635g | 32GB | 約10時間 | microSD |
ICONIA TAB A700-S32B |
175×260×10.95mm | 約665g | 32GB | 約11時間 | microSD |
LifeTouch L TLX5W/1A |
181×257×7.99mm | 約540g | 32GB | 約10時間 | microSD |
REGZA Tablet AT500/46F |
178.9×260.6×9mm | 約590g | 64GB | 約10時間 | SD |
iPad Wi-Fiモデル 64GB(第3世代) |
185.7×241.2×9.4mm | 約652g | 64GB | 約10時間 | なし |
nextbook PREMIUM10 next10P12 |
187×240×10mm | 約601g | 8GB | 約5時間 | microSD |
nextbook Premium8 next8P12 |
157×220×10mm | 約482g | 4GB | 約5時間 | microSD |
REGZA Tablet AT570/46F |
135.2×204.5×7.9mm | 約332g | 64GB | 約10時間 | microSD |
nextbook Premium7 next7P12 |
118×190×10mm | 約325g | 4GB | 約5時間 | microSD |
Xvision-an471 | 120×196×10.9mm | 約391g | 4GB | 約7.2時間 | microSD |
さて、タブレットのトレンドを探りながら、いま旬のタブレット 12モデルを紹介してきた。自分が必要としているタブレット端末を見極めて、来たるべきタブレット時代に乗り切ろう。