Q3 どんな機器で利用できる? SIMロックフリーの端末が必要?
A3 ドコモMVNOの場合はドコモの端末がそのまま利用可能。ただし、Xi端末にはXiに対応したSIMが必要
月1000円以下のデータ通信SIMは基本的にSIMだけの提供なので、別途ネットワークの仕様が合致した通信機器を用意する必要がある(対応通信機器をバンドル販売、レンタルしているケースもある)。
ただ、ドコモのネットワークを利用するデータ通信SIMの場合、一番手っ取り早いのはドコモのスマートフォンやデータ通信端末を用いる手である。「ドコモMVNOのSIM」+「ドコモ端末」の組み合わせでは、SIMロック解除の手続き(3150円)などを行なわなくても、基本的にそのまま利用できるのだ。
ただし、Xi対応のスマートフォン/データ通信端末については、Xiの通信に対応したSIMでないと動作しない(3GのFOMAのみ利用できるSIMでは動作不可)。通信速度が制限されているのに、Xi対応をうたうSIMが多くなったのはこのためである。逆にXi対応SIMは、FOMAしか利用できない端末でも利用可能である。
ドコモ端末の入手方法だが、既存のドコモユーザーであれば、あまった端末を流用してもいいが、オークションサイトでも比較的安価に入手できる。自己責任の部分が大きくなるが、チャレンジする価値はあるだろう。
Q4 MVNOのデータ通信SIMをドコモ端末で使う際はどういう設定をすればいい?
A4 APN/ユーザー名/パスワードを業者が指定するものに変更する
APNは「Access Point Name」の略。ドコモMVNOのSIMをドコモ端末で利用する場合は、APNの設定をそれぞれのサービスが用意したするものに変更する必要がある。
たとえば、Android 2.3端末の場合は、[設定]→[無線とネットワーク]→[モバイルネットワーク]→[アクセスポイント名]と進み、新規の設定を追加する。さらに[認証タイプ]の変更が必要なケースもある。詳しくはそれぞれのサービスのサイトを参照してほしい。
Q5 ドコモ端末でMVNOのデータ通信SIMを利用する際の注意点は?
A5 SIMのサイズに注意。ドコモのスマホではテザリングが利用できない
SIMのサイズには現在、標準タイプとmicroSIMの2種類があり、最近のスマートフォンではより小型のmicroSIMが主流になりつつある。しかし、標準サイズしか提供されていないサービスもあるので、注意したい。
なお、microSIMをアダプターなどを組み合わせることで、標準サイズ用の機器で利用できなくもないが、アダプターからSIMがズレるなどして、スロット内部のツメを破損してしまう危険がある。やはり端末に合ったSIMを用意するのが一番だろう。
また、現在のドコモのスマートフォンはテザリング機能(無線LANやUSB経由でスマホのインターネット接続を共有する)にも対応しているが、ドコモのスマートフォンはテザリング機能をオンにすると、APNを「spモード」に固定してしまう。そのため、MVNOのデータ通信SIMとドコモのスマートフォンの組み合わせでは、残念ながらテザリング機能が利用できない(これはSIMロック解除の手続きをしても同様)。