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月1000円以下! 激安データ通信SIMについての疑問を解決

2012年08月14日 17時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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Q3 どんな機器で利用できる? SIMロックフリーの端末が必要?

A3 ドコモMVNOの場合はドコモの端末がそのまま利用可能。ただし、Xi端末にはXiに対応したSIMが必要

 月1000円以下のデータ通信SIMは基本的にSIMだけの提供なので、別途ネットワークの仕様が合致した通信機器を用意する必要がある(対応通信機器をバンドル販売、レンタルしているケースもある)。

MVNOのSIMは基本的にドコモ端末が利用できるが、日本通信のように独自のルーターを販売しているケースもある

 ただ、ドコモのネットワークを利用するデータ通信SIMの場合、一番手っ取り早いのはドコモのスマートフォンやデータ通信端末を用いる手である。「ドコモMVNOのSIM」+「ドコモ端末」の組み合わせでは、SIMロック解除の手続き(3150円)などを行なわなくても、基本的にそのまま利用できるのだ。

ドコモのネットワークに技術的・法的に合致した端末として、海外で入手できるSIMロックフリー版のiPhoneがある。microSIMタイプのSIMを差し込めばドコモのネットワークでiPhoneを利用できる(国内のiPhoneはSIMロックがかかっている)

激安SIMに適した端末の1つとして、3G/Wi-Fi版のPS Vitaがある。基本的にはSIMロックがかけられているが、ドコモMVNOのSIMは利用可能

 ただし、Xi対応のスマートフォン/データ通信端末については、Xiの通信に対応したSIMでないと動作しない(3GのFOMAのみ利用できるSIMでは動作不可)。通信速度が制限されているのに、Xi対応をうたうSIMが多くなったのはこのためである。逆にXi対応SIMは、FOMAしか利用できない端末でも利用可能である。

 ドコモ端末の入手方法だが、既存のドコモユーザーであれば、あまった端末を流用してもいいが、オークションサイトでも比較的安価に入手できる。自己責任の部分が大きくなるが、チャレンジする価値はあるだろう。

オークションサイトでは、ドコモのデータ通信端末を比較的安価に入手できる


Q4 MVNOのデータ通信SIMをドコモ端末で使う際はどういう設定をすればいい?

A4 APN/ユーザー名/パスワードを業者が指定するものに変更する

 APNは「Access Point Name」の略。ドコモMVNOのSIMをドコモ端末で利用する場合は、APNの設定をそれぞれのサービスが用意したするものに変更する必要がある。

MVNOのSIMにはAPNの設定などが用意されている

 たとえば、Android 2.3端末の場合は、[設定]→[無線とネットワーク]→[モバイルネットワーク]→[アクセスポイント名]と進み、新規の設定を追加する。さらに[認証タイプ]の変更が必要なケースもある。詳しくはそれぞれのサービスのサイトを参照してほしい。

スマホ上でAPNの設定を行なう


Q5 ドコモ端末でMVNOのデータ通信SIMを利用する際の注意点は?

A5 SIMのサイズに注意。ドコモのスマホではテザリングが利用できない

 SIMのサイズには現在、標準タイプとmicroSIMの2種類があり、最近のスマートフォンではより小型のmicroSIMが主流になりつつある。しかし、標準サイズしか提供されていないサービスもあるので、注意したい。

 なお、microSIMをアダプターなどを組み合わせることで、標準サイズ用の機器で利用できなくもないが、アダプターからSIMがズレるなどして、スロット内部のツメを破損してしまう危険がある。やはり端末に合ったSIMを用意するのが一番だろう。

小は大を兼ねる(?)と言いたいところだが、microSIM+アダプターは機器破損の危険があるのでオススメはしがたい

 また、現在のドコモのスマートフォンはテザリング機能(無線LANやUSB経由でスマホのインターネット接続を共有する)にも対応しているが、ドコモのスマートフォンはテザリング機能をオンにすると、APNを「spモード」に固定してしまう。そのため、MVNOのデータ通信SIMとドコモのスマートフォンの組み合わせでは、残念ながらテザリング機能が利用できない(これはSIMロック解除の手続きをしても同様)。

ドコモのスマートフォンでテザリング機能をオンにすると、APNの設定は変更できなくなってしまう

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