多機能さならばNo.1!
パナソニック「DMR-BZT720」
エントリー機でもUSB HDD対応となかなかの多機能を誇ったパナソニックだが、ミドルクラスはさらに凄い。「DMR-BZT720」(実売価格6万2000円前後)では、対応スマホや携帯電話などへの番組持ち出しが可能。
強力なのはインターネット関連で、まず無線LAN内蔵によりワイヤレスでネットワーク接続が可能。スマートフォンなどとの連携もよりスムーズに行なえる。
DLNA機能は、サーバー/クライアントの両方に対応しており、自らの録画番組を対応機器へ配信するだけでなく、ほかの録画機器(対応する録画テレビなど)の番組もネットワーク経由で再生できる。
さらにネットワーク機能では、同社の薄型テレビでも採用しているアプリ追加型のサービス「ビエラ・コネクト」を搭載。民放局のテレビ番組を有料で配信する「もっとTV」をはじめとする多彩な動画配信サービス対応をはじめ、ショッピングサイトなど数多くのサービスが用意されている。
このほか、外出先からのリモート予約サービス「ディモーラ」や、録画番組の内容を目次を見るように一覧できる「ミモーラ」(有料)などのサービスにも対応する。
3チューナー機などの多チューナー機がここまでネットワーク機能を強化しているのは、単純に多彩なコンテンツを網羅しているだけでなく、ソニーでも紹介したように「最新BDレコを手に入れれば、最新テレビと同じインターネット機能も手に入りますよ」という提案でもある。
おいそれとは買い換えしにくい薄型テレビに対して、買い換えや買い増しがしやすいBDレコの特徴を活かした戦略と言える。
メニューのサクサク感と画質は優秀
操作メニューや電子番組表などはエントリー機と共通のデザインとなっており、起動時間は4秒台だが、番組表や番組リストは約1秒で表示するなど、使いやすさやレスポンスの良さはまったく同様。ストレスフリーでサクサクと使える。そのため、機能としてはかなり増えた印象だが、使いやすさや親しみやすさもほとんど変わらない。
もう1つ特筆したいのは、画質の良さだ。エントリーモデルではやや解像感の甘さが気になったが、本機になるとかなり精細感の高い映像となり、地デジなどの放送だけでなく、BDソフトもなかなか見応えのある映像となる。
特に色再現の豊かさが際立っていて、決して派手な色彩ではないので、色数が多くリッチな映像に感じられる。薄暗い部分で色が抜けてしまうようなこともなく、暗部の見通しもいい。
各モデル共通のシステムLSI「ユニフィエ」の素性の良さに加え、さらなるブラッシュアップが行なわれていると見ていいだろう。
なお、上位機はさらに画質・音質に本格的なチューニングを加えたプレミアム仕様モデルなどがある。リモコンもタッチパッド付きの無線式となっており、リモコンの向きを気にせず、よりスムーズな操作が行なえる。
総合評価
機能性:★★★★★★★★★★(10)
使いやすさ:★★★★★★★★(10)
拡張性:★★★★★★★★★(9)
画質・音質:★★★★★★★(7)
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