6月11日、3月の買収により米デル傘下となったソニックウォール(デルソニックウォール)は、中小規模ネットワーク環境向けのUTM製品「Dell SonicWALL TZ 105W」「同 TZ 205」、「同 TZ 215W」の国内出荷開始を発表した。
このTZシリーズは、ファイアウォールやVPN、ゲートウェイでのアンチウイルス、アンチスパイウェア、そしてIPSやコンテンツフィルタリングを1台のアプライアンスに統合したUTM製品。ウイルスやトロイの木馬、キーロガー、そのほかアプリケーションレイヤへの攻撃に対する包括的な防御機能を備えているため、小規模ネットワークにおいても、エンタープライズクラスのセキュリティが実現できるという。
今回発表の3製品は、無線LAN(IEEE802.11b/g/n)に対応しているため、社内でもスマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスに対するセキュリティの確保が可能だ。
また、従来製品に比べ、メモリを増強しパフォーマンスの向上を実現している。特に、最上位機種のTZ215WはデュアルコアのCPUを搭載しているため、パフォーマンスの劣化がなく、トラフィックの増加にもスムーズに対応できるという。
このTZ215Wは、エンタープライズ向けの次世代ファイアウォールと同等の「アプリケーションの可視化」と、「高度なアプリケーショントラフィック解析機能」も搭載。レポートにより、帯域幅の使用状況やセキュリティの脅威について詳細に把握できる。トラフィック解析機能は、ドリルダウン式で閲覧しやすく、迅速なトラブルシューティングとフォレンジック解析を提供するとしている。