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自分と向き合い、ありたい自分を見極める大切さ

元切込隊長・山本氏「トラブルはたいてい人の顔をしている」

2012年02月28日 12時11分更新

文● 山本一郎

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 なぜ頑張っているのに成果が上がらないのか。部下が思ったように働いてくれないのか。仕事を進める上で、障害になることは多々ありますが、よほどの天災でも発生して仕事に遅延が生じない限り、だいたいのトラブルはすべて人の顔をしています。

リーダーの値打ち、求められる資質とは何か?

 ASCII.jpの読者は、お勤めの方も、フリーランスの方もいらっしゃるでしょう。組織に属するかそうでないかに関係なく、「働く」ということは人と共にある、ということでもあります。

山本一郎氏

 私たちの悩みの大半は人のことであって、人と人との関係や距離、考え方、価値観、物事を進める上でのリズムといったところの不具合がストレスになります。どうしたらいいか思い、悩むから誰かの助けを借りたい、誰かどうにかして欲しいと願うわけですね。だからこそ、本を読み、人に相談をし、少しでも状況が改善するように努力をするのです。

 私も本が大好きで、月間で10冊から15冊程度は読みます。ビジネスに関する本も好きですし、生き方を模索するための哲学も好んで読みます。いままで読んできた中に、さまざまなテクニックや生き方に関する本が含まれています。いわゆる成功本、自己啓発本は、確かに読むほどに「なるほど」と思い、そこに書かれている何か条かの成功へ到るメソッドは、どれもエッセンスとしてとても大事なことばかりです。

 ところが、読んで納得し、いざ実践してみようという段階になると、なかなかできるものではありません。そうしようと思っても、継続がとても難しい。簡単な話、たかが「毎朝元気に挨拶しましょう」という条文ひとつとっても、最初は意気込んで挨拶するものの二ヶ月もするとぼそぼそとした挨拶に逆戻りしてしまいます。そして、半年ぐらいして、ふとした拍子に思い出し、また変われなかった自分に幻滅をするということの繰り返しを私は経験しています。

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