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編集者の眼

コンテンツを依頼するときのSEOチェックリスト17

2012年02月17日 15時54分更新

中野克平/Web Professional編集部

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 コンテンツの発注が曖昧だと、「こんなはずではなかったのに」というテキストやイラストができあがってくる。検索エンジンはテキストを重視するので、特に文章についてはSEO的観点からあれこれ細かく注文し、ライターの仕事を長引かせてしまうことがあるのは本当に申し訳ない。

 SEOについては、雑誌や書籍の仕事を長くしてきたライターは、「SEOなんて知らないから発注側で適当に直せばいい」という立場の人が多いように思う。一方でライティングの仕事をWebから始めたライターには「ターゲットキーワードは何ですか?」と打ち合わせの段階から聞いてくる人もいる。原稿受領後にSEO的な問題を指摘したとき、すんなり応じてくれるのはWeb系ライターに多い印象だ。

 SEO的か否かにかかわらず、原稿に納得がいかず、こちらで手直しすれば手間が増えるだけで、初めから明確に注文しておけばよかった、と毎回反省だ。きちんとしたチェックリストを作れば頼まれた方も求められている仕事の内容がはっきりわかって作業がしやすい。というわけで用意したのが「コンテンツを依頼するときのSEOチェックリスト17」だ

タイトルのチェック項目3

 タイトルのチェック項目は3つ。ターゲットキーワードを含む短めのタイトルがよい。

1.ターゲットキーワードを指定する

スモールキーワードなら単独で、ビッグキーワードなら複合で、どんなユーザーのどんな問題(あるいはニーズ)に対応するコンテンツなのかを発注側、受注側で共有できるようにする。ある程度コンテンツの充実しているWebサイトなら、着地数の多いキーワードと実際のコンテンツの対応を見なおして、ユーザーがどんなニーズを持って訪れ、どんな感想を持つのか想像し、もっとよいコンテンツを用意する、という改善方法もあるだろう。

2.タイトルは27±10字以内にする

title要素に長さ制限はないが、検索エンジンに表示されるのは35文字程度。できれば短めに5-7-5で17字か、5-7-5-7-7で31字程度にする。ポータル系サイトに表示される見出しを見ればわかるように、14文字程度でも「おっ」と思わせる見出しは作れる。文字数が多く、情報が詰め込まれたタイトルはむしろプロ意識を欠いた、クオリティの低い状態と考えたほうがよい。

3.タイトルにターゲットキーワードを入れる

タイトルにはターゲットキーワードを入れて、タイトル=コンテンツのテーマにする。リスティング広告の見出しや広告文でも同じだが、タイトルにターゲットキーワードを入れるのは基本中の基本中にもかかわらず、実践できていない場合が多い。また、冒頭にはふだんタイトルには使わない意外性(絶対的ではなく、相対的な珍しさ)のある言葉を置くとよいだろう。

本文のチェック項目8

 本文のチェック項目は8つ。やや長めのテキストに見出し、画像がある、情報量の多いページを心がけよう。

4.文字数は1200~1600字

日本語で主張を伝えるのに適した文字数は、「原稿用紙何枚分」の経験則がある。エッセイなら800字(2枚)、主張が簡潔な小論文なら1200字(3枚)、内容が豊かな論文なら1600字(4枚)以上がおおよその基準だ。もちろん、タイトル=コンテンツのテーマに沿って、ユーザーの疑問、欲求に的確に応える内容になるよう注意する。あれこれ書きたくなる気持ちは抑えよう。

5.無駄な動詞、冗長な表現を避ける

検索エンジンは名詞を好むと言われる。たとえば「データのやり取りを行うことが可能となっている」は22字だが、「データをやり取りできる」に書き直せば11字になり、50%も圧縮できる。Webだからといってダラダラ書いていいのではなく、キビキビとした文章に多くのキーワードをちりばめることを心がけよう。一般的に、新聞社や出版社で訓練を受けていない人の文章は、文意を変えずに半分以下の文字数で表現できる。

6.ターゲットキーワードを2:1:1の割合で含ませる

特に検索エンジン経由のユーザーは、ニーズが明確なので記事の冒頭にキーワードがないと、たとえよい記事でも最後まで読まない。しかし、冒頭にしかキーワードがないと、途中で関係のない話に読めてしまう。ユーザーのニーズを最後まで満たせるよう、前部2:中部1:後部1の割合で記事の最後までほどよくターゲットキーワードが存在する、テーマのぶれないコンテンツにしよう。

7.ターゲットキーワードを含む重要箇所はbまたはstrong要素でマークアップする

テキストが単調にならないように、bまたはstrong要素で強調し、メリハリを付ける。強調された部分だけ読めば要点がわかるようにするとよい。テキストのみのコンテンツは読み続けようと意思が続きにくく、主張が伝わりにくい。強調された部分が飛び飛びにあると、書き手が強調したい部分が明確になり、誤解を生じさせにくい効果もある。

8.複合キーワードは重視している方を先に書く

検索エンジンは単語の並び順も考慮してスコアを算出している。たとえばターゲットキーワードを「ハワイ ホテル」と決めたら、文中でも「ハワイのホテル」のように語順を揃えるのがSEOの基本だ。並び順もスコアに入るので、たとえば「ホテル・ハワイアン」と「ハワイアン・ホテル」という固有名詞があっても、異なる検索結果を表示できる。

9.関連キーワードを多く入れる

Googleで検索したとき、ページの上下に表示されるキーワードが「関連キーワード」だ。「ハワイ」なら「天気」、「時差」など、ターゲットキーワードに関連するキーワードも使うと、ユーザーのニーズを満たすコンテンツになりやすい。Google Insights for Searchを使っても調べられる。

Googleでハワイと検索した結果
関連キーワードはGoogleがユーザーの利便性のために表示しているが、コンテンツを用意する側にとっても、ユーザーのニーズをあらかじめ推定できる便利な機能だ

10.類似キーワードを多く入れる

ターゲットキーワードの言い換え語や、ターゲットキーワードの修飾語としてよく使われるキーワードが「類似キーワード」だ。「ホテル」なら「ヒルトン」「シェラトン」のような固有名詞、「コンドミニアム」のような類似形態を表すキーワードも文中に多く使うと、内容の濃い文章になる。Wikipediaの関連語、Amazonの関連商品など、さまざまなWebサイトを機能を使うと、効率良く調べられる。

reflexa(リフレクサ)でハワイと検索した画面
連想検索エンジンリフレクサは、Wikipediaのリンク情報などを元に、類似するキーワードを検索してくれる

画像のチェック項目2

 画像のチェック項目は2つ。写真、図版でユーザーのニーズを満たそう。

11.できるだけ写真、図版を付ける

検索エンジンのクローラーはテキストだけでなく画像も採取している。キーワードに関係しているか画像なのかは機械にわからないにしても、テキストだけの寂れたページか、画像もふんだんに使った華やかなページなのかは判断できる。また、テキストだけのページよりも画像などがふんだんに使われているページのほうが滞在時間も長くなりやすく、良質のコンテンツと判断されやすくなるだろう。

12.alt属性に画像の説明を記述する

せっかく画像を用意したら、alt属性にもきちんと説明を入れる。画像検索経由でのWebサイトへの流入が期待できるし、検索エンジンがスコア算出に使っている可能性もある。

見出しのチェック項目3

 見出しのチェック項目は3つ。適度な段落分けでユーザーの読む気を持続させよう。

13.h1要素にターゲットキーワードを入れる

本文だけでなく、h1要素にもターゲットキーワードを入れる。見出しにキーワードを入れることは手段でも目的でもないが、テーマに関連するコンテンツであれば、自然と見出しにキーワードが入るはずだ。

14.文章は中見出し(h2要素)で段落に分ける

だらだらと長い文章をかかずに、h2要素で中見出しを付け、段落ごとに意味の構造があることを検索エンジンのクローラーにもわかるようにする。

15.文章は小見出し(h3要素)で段落に分ける

必要なら、h3要素で小見出しを付け、文章の構造をさらにはっきりさせる。

リンクのチェック項目2

 サイト内外へのリンクはユーザー目線で役立つことを念頭に張ろう。

16.自サイトより少しページランクが高めのサイトに関連リンクを張る

ページ内で情報が完結するのが望ましいが、他に優れたページがあれば、他社のサイトでもリンクを示し、ユーザーを誘導する。他サイトの内容をコピペしたり、不必要に長く引用したりするよりはよほどユーザーの役に立つ。

17.ソーシャルブックマークで話題になるようなコンテンツを心がける

検索エンジン頼みにせず、ソーシャルブックマークやソーシャルメディアで話題になるコンテンツを心がける。

SEOチェックリスト17の根拠は?

 このチェックリストはASCII.jp用に以前用意したガイドラインと、最近編集した『Google上位表示 64の法則』を元にした。ガイドラインは大手新聞社のニュースサイト用の資料を参考に、ASCII.jp用に改変したもので、現在でもWeb Professional編集部では運用の基本にしているが、経験則の集大成であり、明確な根拠はない項目もある。一方『Google上位表示 64の法則』は250キーワード×上位50ページ=1万2500ページを統計的に分析し、上位ページの特徴を解説している。ここで紹介したチェックリストはもちろん、意外なテクニックに効果があり、有名なテクニックに効果がないなど、上位表示の「真実」がわかる

Google上位表示 64の法則


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  • 定価:2,499円 (本体2,380円)
  • 発売日:2012/02/03
  • 形態:A5 (304ページ)
  • ISBN:978-4-04-886223-3
  • 発行:アスキー・メディアワークス
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