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Antec「EA-450 PLATINUM」、「EA-550 PLATINUM」、「EA-650 PLATINUM」

AntecのPLATINUM電源は、回路やファンもプラチナ級!

2012年02月11日 11時00分更新

文● 加藤 勝明

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プラチナ電源はダテじゃない?!
静音性と消費電力をチェック!

 EARTH WATTS PLATINUMは、電源ユニットにかかる負荷によってファンの回転数が変化するサーマルマネージャー機能を搭載している。普段は静かでも高負荷時には爆音になるようでは残念極まりない。そこで次は静音性をチェックしてみよう。テスト環境は以下のとおりだ。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-2600K」(3.4GHz)
マザーボード MSI「P67A-GD55 v2」(Intel P67 Express)
メモリー DDR3-1600 4GB×2
ビデオカード Radeon HD 6870
SSD Intel「SSDSA2CW160G3K5」(160GB)
電源ユニット Antec「EA-550-PLATINUM」(550W)

 ……と、前フリしてみたはいいものの、正直どのモデルを使ってもファンの音は非常に小さい(ただし無音ではない)。さらにプラチナ電源だけあって長時間使っても熱と呼べるほどの温度にはならない。騒音計での計測は下のグラフのとおりだが、ビデオカードのファンを無理矢理固定してようやくわかるかな? という程度だ。

アイドル時および「OCCT」のLinpackテストにおける電源ファンのノイズ。評価機材の電源が切ってある状態での暗騒音は37.3dBで、計測時はファンガードから約15cm上空で行なった。なおCPUファンのみ稼動させている

上のテスト環境における消費電力。高負荷時は「OCCT」のPower Supplyテストを10分稼動させた時点での消費電力。計測には「watts UP? Pro」を使用した

 騒音があまりにも分かりにくいため、ファンの回転数と内部のヒートシンクの温度の関連性をチェックしてみた。電源内蔵ファンはOSから回転数をモニタリングできないため、非接触型のタコメーターを用意し、ファンの回転数を直接計測する。

今回実験に使用した小野測器製デジタルタコメーター「HT-4200」。ファンに貼付した反射材に光を照射し、その反射光から回転数を計測する

 温度計は一般的なサーミスタ式のものを使い、1次回路のチップを冷却しているヒートシンクに直接当てて計測している。「OCCT」のPower Supplyを15分間稼動させ、1分ごとに温度と回転数をプロットしていった結果が次のグラフだ。15分以降はOCCTを止めた時の回転数と温度の推移だ。室温は約20℃で計測している。

 ファンの回転数はアイドル時で1100回転程度。常時270W程度の負荷となる通常使うような状態(ファンの風を電源ユニット内部に送り込む状態)では、ヒートシンクの温度は30℃を超えることはなく、ゆえに回転数もほとんど変化しない。

そこで強制的にファンを止めて、ファンレス状態で同様のテストをしてみた。すると10分後の40℃まではあまり変化しないが、12分後の41℃あたりから徐々に回転数が増え始める。それでも15分間で42℃までしか上がらなかった。この発熱の少なさには、さすがプラチナ電源と言いたくなるほどだ。

消費電力を抑え、各種保護回路がPCを守る
回転数可変ファンで静音性もバッチリ!

 ある程度以上の電源ユニットを使っていれば、PCの性能を直接左右することはない。それだけに適当に済ませてしまいがちなパーツではあるが、やはり最新のパーツ事情を上手く取り込んだ電源ユニットはやはり使い勝手がいい。
 ハイスペックなPCは電力のムダを抱えながら動いているようなものだが、EARTH WATTS PLATINUMのような良質なプラチナ電源を使うことで、ムダを減らし快適に使えるようになるのなら、積極的に導入していきたい。

Antecの「EARTH WATTS PLATINUM」シリーズは、80PLUS PLATINUMを取得するだけでなく、過電圧やサージ・突入電流保護などの各種保護回路を豊富に搭載している。最高レベルの安全を実現するための同社のこだわりが、ユーザーに支持される理由だろう

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