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サーバー買ったら、VMAが付いてくるキャンペーンも開始

HDD比50倍速い!“瞬速”なストレージ「HP VMAシリーズ」

2011年12月14日 08時00分更新

文● 渡邊利和

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12月13日、日本ヒューレット・パッカード(HP)は“瞬速半導体メモリアレイ”「HP VMAシリーズ」を発表、同日販売開始した。PCIe接続のSSDを外付けストレージとしたもので、既存のシステム構成を変更することなく、ハードウェアの置き換えだけで大幅な高速化を実現できる。

ロックインを避けつつバッチを高速化

 HP VMAシリーズは、SSDを利用した外付け型ストレージだ。サーバ側にPCIeパススルーカードを装着することで、高速性に定評があるPCIe直接接続のモジュールを利用しつつ大容量の外付け型ストレージとして利用できる。高速な半導体メモリアレイに強みを持つ米ヴァイオリンメモリ(Violin Memory)との協業に基づく製品となる。

SSDを利用した外付け型ストレージ「HP VMAシリーズ」

 筐体内にはSSDモジュールを最大84枚内蔵でき、この場合のデータ容量は10TBとなる。8ソケット x86サーバ「DL980 G7」またはUNIXサーバー「HP Integrity」に対応し、DL980 G7には最大8台のHP VMAを接続できるため、最大で80TBのストレージとして利用可能。PCIe直接接続により、標準的な15000rpm HDDとの比較では応答速度が約50倍に達するという。

HP VMAシリーズの製品概要ストレージデバイスの応答速度の比較

 概要説明を行なった同社のエンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括 サーバーマーケティング統括本部 統括本部長の上原 宏氏は、企業のITシステムの俊敏性を高めていく上でバッチ処理の存在が障害となっている現状を指摘した上で、HP VMAシリーズではソフトウェア等の既存のシステム構成を変更することなく、単にストレージをHP VMAシリーズに置き換えるだけで大幅なパフォーマンス向上が実現できるとした。

同社のエンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括 サーバーマーケティング統括本部 統括本部長 上原 宏氏

 バッチ処理そのものをなくしてすべての処理がリアルタイムに行なえるようなシステムを構築するのが理想ではあるが、これにはコストも時間もかかる上、ビジネスパートナーや取引先のデータも参照するようなシステムの場合、自社の都合だけで完全にリアルタイム化できるとは限らない。そのため、バッチ処理を残したまま、これをできる限り高速化していきたいという需要が根強く存在するという。HP VMAシリーズはこうした需要に応えることを狙った製品となる。

 また、競合として専用アプライアンス化されたシステムも存在する。同氏は「Oracle Exadata」や「IBM Netezza」などを挙げた上で、「専用アプライアンスにはハードウェアとソフトウェアが密接に連携して最適化されているというメリットはあるが、一方でこれはハードウェアもソフトウェアも全面的に1つのベンダーに依存することになり“完全にロックイン”されてしまう」という。その上で同氏はHP VMAシリーズを“疎結合型のアプライアンス”だと表現し、コンポーネントの自由な組み合わせを可能にするオープンシステムのメリットを活かしつつ、専用アプライアンス以上の高いパフォーマンスが実現できるとした。競合として挙げられたOracle Exadataに関しては、米国のユーザー企業が実施したベンチマークの結果を参照しつつ、「HP VMAシリーズはOracle Exadataよりもさらに高速だ」としている。

ユーザー企業によるベンチマークでは、Oracle Exadataを凌ぐ高性能を発揮したという

 価格は、5TBモデルで2099万1600円から、10TBモデルで4058万35880円から、となっているが、ExadataやNetezzaを検討中のユーザーが同社が指定する構成のHP ProLiant DL980 G7(約2000万円)と5TBモデル(VMA3205)を同時購入する場合は『もしDBプラットフォームにDL980とVMAを使ったらセットで半額キャンペーン』が適用され、約50%引きの2000万円での購入が可能だという。キャンペーン適用期間は2012年4月30日まで。サーバー/VMAともに約2000万円ということなので、「サーバーを買ったら5TBの高速SSDアレイがタダで付いてきた」という状態になる。

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