常駐・動作時のメモリー使用量は?
フルスキャンテストのピーク時はCPUをフルに消費するので、メモリーの消費量にも注目してみた。
とはいうものの、非動作時だから直ちにメモリー消費が低いというわけではなく、セキュリティーソフトのメモリー消費挙動にはよくわからないところがある。起動後やフルスキャン、スキャン終了後など、何回か試してメモリー消費量の最低と最大量だろうと判断したところで、リソースモニターの画像をキャプチャーして集計した。
チェック方法はWindows標準のリソースモニターを起動し「プロセスの説明にテストメーカー名が書かれているもの」のうち、ほかのプロセスから利用できない物理メモリー(プライベート)を合計したものだ。
メモリー使用量の比較では、最小・最大ともにウイルスバスター2012が少ない。ただし、ウイルスバスター2012 クラウドはベンダー独自のファイアウォール機能がなく、Windows標準のファイアウォールをそのまま利用している。この分だけ、セキュリティーソフト側が消費するメモリー消費も少なくなる事情も、考慮した方がよいだろう。
ツールバーのウェブブラウザー対応は?
最後になるが、セキュリティーソフトのウェブブラウザー対応についても検証してみた。
総合セキュリティーソフトでは、アクセスするウェブページの安全性を確認するツールバーが付いている。OS標準のInternet Explorer 8/9への対応は当然として、Firefox 7やGoogle Chrome 15への対応はどうだろうか?
「一般的なユーザーは、ウェブブラウザーの動作対象など事前チェックしない」という仮定で、ウェブブラウザー起動時にツールバーが含まれるかどうかをチェックしてみた。
IE9とGoogle Chromeはすべてのソフトでツールバーが動作しているが、Firefox 7はウイルスバスター2012が対応していない。
危険なサイトの警告を行なうツールバーだが、IE9とGoogle Chrome 15に関しては、テスト時点で3社とも対応済だった。ただし、Google Chrome 15に関しては正式対応ではない可能性がある。
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