オプションのカラーマッチングツールで
超次元映像に萌えろ!
プロフェッショナルなデザインの現場でナナオのディスプレーが好んで使われるのは、そのカラーの再現性にある。年賀状印刷などで体験した読者も多いと思うが、ディスプレーで見た色と実際にプリンターで印刷した色というのは、かなり違ってくるものだ。しかしデザインの現場ではそれが許されないため、ディスプレーの色=印刷物の色になるナナオのモニターが好まれるというワケ。
さらにプロフェッショナル仕様になると、印刷物の色とディスプレーの色を読み込むスキャナのような装置(これ、業務用なのでかなり高価)を使って、キャリブレーションと呼ばれる調整作業を行なう。
しかしFS2332には、EIZO EasyPIX Softwareというソフトウェアだけで行なえる簡易キャリブレーションに加え、別売のセンサー付きカラーマッチングツールを購入すると、さらに精度の高いキャリブレーションができるようになっている。
センサーをパソコンに接続して、まずは印刷用紙の色味(白色)を測定。今度はディスプレーにセンサーをセットすると、あとは自動的に印刷用紙の色味に合わせた色調整を行なってくれるという手軽さだ。
しかも価格はEIZOダイレクト限定のFS2332とのセット価格だと4万8800円。えっ!マジ!? これまでプロユースでしかなかったキャリブレーションをするためのツールとセットでこの価格なら、ネットオークションに載せる写真やデジカメで撮った写真を印刷するときにも、より本物の色合いを出せるじゃん。パーソナルユースのキャリブレーションなんて、これまでなかったから応用範囲は無限大だ。
またASCII.jp読者に提案したい使い方は、Blu-rayのパッケージ写真やアニメ雑誌と実際の映像でキャリブレーションすれば、よりイメージ通りの色合い(とくに肌色は調整が難しい)でコンテンツを楽しめるようになる。アニメのオープニングでは青空の画がよく使われるが、しっかりキャリブレーションすると藍に近い青なのか、緑の入った青なのかも見分けられるはずだ。
なんていうか、もうこれはプロフェッショナルユースにもじゅうぶん通用する液晶パネル。FS2332スゲー! っつかプロ用にはエンターテインメント系の機能はないから、ある意味プロ仕様を越えちゃってるでしょ?
JBLスピーカーとのセットモデルもアリ
パソコンに添付されていたお仕着せのスピーカーや、千円程度で買ったショボショボのスピーカーを使っているという場合は、JBLのスピーカー「JBL CAS-33」とFS2332のセットモデルもEIZOダイレクトには用意されている。これまた激安の4万8800円。そんじょそこらの家電メーカー製じゃなくてJBLっすよJBL!。プロの録音スタジオや映画館などでも採用されているブランドだ。カーステレオをJBLに変えたりすると、ウン十万もするアレがだぜ! 「JBL」と聞いて「マジっ!」とディスプレイの向こうで声を上げたあなたは、ナナオの直販サイトEIZOダイレクトを見てほしい。
言っておくがコレだけ高機能で3万9800円だぞ!
持ってけドロボー!
ナナオが3万9800円で発売しているFORIS FS2332は、これまで見てきたとおり、EIZOシリーズの名に恥じないプロフェッショナルユースでも使える高機能・高精細液晶ディスプレー。ある意味ナナオから突きつけられた挑戦状と言ってもいいだろう。これはもう受けたって買うしかネーだろっていうのが筆者の結論だ。他社製品と比較してる場合じゃねぇ!
んじゃ、ライターとしての責務を終えたので、今から俺はアキバにレッツゴー! ちとFS2332買ってくるわ。
EIZO「FORIS FS2332」 | |
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液晶サイズ | 23.0型 |
最大解像度 | 1920×1080(約1677万色) |
コントラスト比 | 1000:1 |
輝度 | 250カンデラ |
応答速度 | 6ms(中間階調域) |
入力端子 | HDMI×2、DVI-D×1、D-sub15ピン×1 |
消費電力 | 最大34W、標準20W |
主な特徴 |
・独自の超解像技術Smart Resolution搭載 ・肌補正 ・文字補正搭載(実際には“文字以外補正”) ・動画領域のみ自動補正する機能を搭載(対応までに3秒程度) ・ノングレアIPSパネル採用 ・LEDバックライト採用 ・遅延1フレーム以下 ・ゲーム向けガンマ設定2種類 ・黒を引き締まった黒として表現するコントラスト拡張機能 ・カラーマッチングツール「EIZO EasyPIX」対応 ・電子書籍閲覧モード ・画面の明るさを感知して輝度を調整するオートエコビュー機能 ・リモコン付属 ・500mW+500mWステレオスピーカー内蔵(HDMI-Audio対応) |